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北海道旅行3日目 [旅行・遠出]

「ホテル地の崖」の方には色々と親切にしてもらい、旅館の前で
記念写真まで撮っていただきました。夕食に続き朝食も美味しく、
なかなか良い旅館だと思いました。本日も昨日と同じく8:00に
出発します。本日も清々しく良い天気、昨日に引き続き天候に
恵まれています。

さて、知床横断道路はやはり通行止めでした。ショボーン。斜里
までは元来た道を戻ることが確定しました。知床国道の途中で昨日
見なかった「三段の滝」を見学しました。どの部分で3段構成と
なっているのか今ひとつ判別が付かなかったのですが、長くて段の
ようになっていました。やはり水量が豊富なためか、滝としての
迫力はありました。これは知床八景には入っていない模様です。

・三段の滝

斜里から根北峠超えの国道244号線を使用して、標津に抜けました。
距離はちょっとありましたが、険しい道ではありませんでした。
本日は道東の海岸を根室に向かって南下するコースです。当初の
計画では知床横断道路を使って羅臼に出てここから南下する予定
でしたが、標津にて予定の道路に到達でき計画は破綻せずに済み
ました。

本日の総走行距離は180kmほどだったのですが、うち65kmほどは
My奥さんに運転してもらいました。昨日、一昨日も少々運転して
もらったのですが、本日は標津に抜ける道路、野付崎の道路、
風蓮湖の周囲の道路などを運転してもらい、おかげで大分疲労
回復することができました。

・根北峠

標津に到着したところで一休み…道内おなじみのコンビニ「セイコー
マート」で牛乳などを買って飲みました。その後、いよいよ野付
半島へと向かいます。野付半島は日本最大の砂嘴で、釣り針のような
形をしてオホーツク海に向かって生えています。地図上でもとりわけ
異色を放っている地形であります。国土地理ファンの僕としては
一度は訪問してみたかった場所で、その願いがついに叶いました。

野付の観光スポットは色々とありますが、そこに到達するまでの
道路がもうシビレものです。右と左に海が広がる場所を狭い
幅と低い標高の道路が突っ切る様は圧巻で、何とも頼り無い
地形であることを嫌がおうにも認識させられます。暴風雨の時など、
海に飲み込まれてしまうのではないかという不安が頭を過ぎりました。

・トドワラ

野付の観光地としてはトドマツが立ち枯れた「トドワラ」が有名
かと思います。遊歩道をひたすら歩いて見に行ったのですが、確かに
立ち枯れていました。海面が下降してトドマツが生え、後に海水が
入り込んで立ち枯れを起こしてしまったとのこと。近い将来に完全に
無くなってしまうことが危惧されています…と言うか、砂の流出に
より野付半島自体の存続も危ぶまれているとのことです。何とも
スケールの大きな話です。

野付半島では灯台を見たり、三角点を見つけたり、海岸を散歩したり
してのんびり過ごしました。気が済んだ後、自動車で再び標津へと
戻りました。行きたい方角は遥か南なのですが、一旦半島の付け根に
戻るために北上しなければならないのです。

・一等三角点「野付崎」

標津から南下し、広大な別海町をひた走ります。やがて風蓮湖が
見えてきました。西岸を巻く道でぐるっと半周し、厚床を経由して
「道の駅スワン44」へ到着しました。湖の眺めの良い綺麗な道の駅
です。ここでちょっと遅めの昼食、根室名物「エスカロップ」を
食べました。聞き慣れない名前ですが、バターライスの上にカツが
載っていて、デミグラスソースがかかっている料理です。いかにも
「洋食」と言った味がします。

・道の駅スワン44
http://www.hokkaido-michinoeki.jp/data/59/each.htm

・エスカロップ、美味しい!

自動車を東に進め、ついに根室市街に入りました。本日の宿泊
場所が至近なのですが、スルーしてさらに東に進みます。根室の
最初の目的地は日本最東端のダム「牧の内ダム」です。My奥さん
のお父さんが以前このダムの設計に従事していたとのことで、見に
行くことにしました。この近辺は標高が高いわけではなく、草原の
中に突如ダム湖が現れました。根室市の水がめと呼ばれている
このダムですが、周囲には人家は無く、閑静で落ち着いた雰囲気
でした。

・牧の内ダム

時刻は16:15、旅館にチェックインしても良かったのですが、
頑張ればあともう一箇所くらい観光をすることができます。
思い切って最東端の岬「納沙布岬」まで行くことにしました。
車を飛ばして16:45に到着です。空は夕焼けで、周囲が暗くなり
始めています。納沙布岬には北方領土関連の碑や施設が沢山
建っていました。テーマが重いだけに、やや重苦しい雰囲気が
漂っていました。知らない人や忘れてしまった人のために
北方領土に関する情報を啓蒙しているのでしょう。

・北方領土啓蒙版 納沙布岬

僕は北方領土問題に関して何かを語れるだけの知識を有して
いないので、ここ納沙布岬では純粋に地形としての北海道の
最東端をリアルに体感することが第一目的となります。そう
なると、岬の観光地化されているエリアに建っている
「ノサップ岬」などとポップに書かれた看板などは厳密には
場所が違います。国土地理院の地形図によると、納沙布灯台
の裏に回りこんだあたりが正真正銘の最東端です。ちょっと
歩いて行ってみることにしました。

・真の納沙布岬(納沙布灯台)

おおっ、何とワイルドな光景! 目の前にオホーツク海と
太平洋の境目(?)が広がっています。風も強く、より
最果て感が出ています。しばらく景色を眺め、心から堪能
させていただきました。来て良かったー!

本日の観光はこれで終わりです。時刻が遅いこともあり、
岬付近のお土産屋などは軒並み閉店されていました。開いて
いるお店もお客さんが全然入っていなくて寂しい限りです。
僕達も一目散に宿泊地の根室市街に戻ります。

・納沙布岬近くにあった古い観光看板
 国鉄標津線だとかソビエトだとか…とにかく古い!

本日の宿泊は根室の「大野屋」です。根室は温泉が無いため、
今回の旅行で最も期待していなかった旅館です。ところが
これがまたなかなか良い旅館で、すっかりファンになって
しまいました。従業員の対応は良いし、女将がわざわざ客室に
挨拶に来たりと、とても頑張っています。

・旅館「大野屋」
http://www17.ocn.ne.jp/~oonoya/

夕食です。。。「花咲ガニ」が出ました。やったー、根室万歳!
仲居さんによると「シーズンを外していて身が細いですが」との
ことですが、それはまあ先刻承知のことです。「シーズン外なので
お出しできません」と言われてしまったらどうしようと気を揉んで
いただけに、大変嬉しいです。

・夕食に花咲ガニ

カニは味が濃くて大変美味しかったです。シーズン外でこの味とは
…これは是非、旬の時期に食べてみたいと思いました。その他の
お料理も、根室の地酒も大変美味しかったです。

いよいよ明日で北海道旅行も最後。ちょっと寂しいような気分を
払拭すべく、本日は大いに飲んで酔い潰れての就寝です。

(四日目に続く)


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ペドンギー

エスカロップ!!

一見すると洋風なカツ丼という感じですが、炒めたご飯というのが
すごく食欲をそそりますよね!
根室でしか食べられないまさにご当地メニューですね。

そういえば、長崎のご当地メニューに、同じく炒めたご飯にカツを乗せる
「トルコライス」というのがあるみたいですね。
発祥は全く違えど、北と南で良く似たメニューがあるのは面白いですね。

日本の食文化は本当に多彩で奥が深い…
by ペドンギー (2007-05-22 12:48) 

highbusy

エスカロップ、大好きです。学生時代に鉄道旅行で
根室に行った時に初めて食べ、すっかりファンになって
しまいました。

自分でも作れそうなところが、また良いですね。
確かにトルコライスもかなり似ていると思いました。

「日本の洋食」ってなかなか面白いですねー。
by highbusy (2007-06-06 22:00) 

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