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両神山登山 [登山・アウトドア]

未だ梅雨明けではなく、関東全般が曇りの天気予報ですが、埼玉県
のみ晴れの時間が長い予報となっています。そんなチャンスを使って
山登りに出かけてきました。起床時刻5:00、お弁当を作って6:00に
出発。6:50池袋発の西武線特急「ちちぶ号」に乗って、西武秩父へ。

・特急「ちちぶ号」
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ここからバスに乗って小鹿野町役場まで行き、さらに別のバスに
乗り継いで終点の日向大谷口で下車。時刻は9:45です。山麓の
奥の奥まで遥々やって来た感があります。本日の登山は「両神山」、
標高1,723m。登山道の比高にして1,100mを登る、ちょっとハードな
登山となります。

・小鹿野町役場の前でバスを乗り継ぐ。
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・日向大谷口バス停の横にある駐車場
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支度をして、10:00に登山開始。すぐ目の前に「両神山荘」があり
ました。山荘前では白いワンコがグッタリと横になっていました。
暑さでうだっているのでしょうか。日差しが強く、気温が高くなり
そうです。

・こんな感じの登山道でスタート
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最初は樹林帯の中を比較的緩い坂が続きます。緑が濃くて気持ちの
良い歩きです。30分ほど歩くと、沢を橋で渡る箇所がありました。
透明な水が涼しげです。その後、沢に付かず離れず上流に上り、
途中計4回の渡渉がありました。渡渉箇所では川の石に苔が生えて
いて、滑りやすくて危険です。川の水はとても冷たく、手を入れると
痺れるほどです。最後の渡渉の後、沢を離れて急坂が始まります。

・途中に「七滝沢コース」分岐があり、こちらはやや難路とのこと。
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・涼しげな渡渉を何度も楽しめる。
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つづら折れで山を登っていきます。この辺りで何人かの下山者と
すれ違いました。マイカーで朝一番で入った人達の下山ラッシュで
しょうか。途中ですれ違った一人のお兄さんが、挨拶がてら「なか
なかタフな山ですね。」と話していました。まだ半分も来ていま
せんが、僕もMy奥さんもすっかり疲れています。確かにタフな山
なようです。

・標高が低いうちは割とジメジメしている。見事に苔蒸した岩々。
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ひと頑張りで清滝小屋に到着しました。ログハウス風で瀟洒な建物
でした。小屋の前には炊事ができる場所があり、水場もあります。
以前は食事付きの有人小屋でしたが、2年ほど前に営業が廃止され、
今では避難小屋となっています。裏手にある名物の「清滝」は時期
が悪いのか枯れていて、ほとんど水が流れていませんでした。

・ログハウス風の清滝小屋。営業時に泊まってみたかった!
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ここまでに距離的には4/5くらい来ました、しかしながら急坂が更に
キツくなり、まだまだ先は長いです。尾根上を目指して延々と続く
つづら折れをひたすら登っていきます。やっとの思いで尾根上に出た
ところで視界が開けました。おおっ、良い景色! ここから先は
鎖場が続きます。ここ日向大谷口ルートの鎖場はそれほど難易度は
高くありませんが、油断は禁物です。なお、両神山には八丁尾根
ルートという鎖が沢山あるルートがあるのですが、こちらはより
危険で、中級者以上向けです。

・My奥さん、鎖場を登攀中。
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鎖場の一つでおばさんの集団が下っていて、すれ違いのため
しばらく停滞しました。どうやら岩場の下り方がわからず、どの
人も難儀しているようです。下から「ストックが邪魔なら落として
も良いよー!」などと仲間が掛け声をかけていました。岩が浮いて
いる箇所もあり、落石を誘発しそうで大変危険です。ここでの待ち
時間によるロスタイム10分。

・深い山の中に突如現れる両神神社の鳥居
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・狛犬の石造は、精悍な顔つきの山犬!
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山頂に辿りつく前に一つピークがあり、そこに両神神社があります。
鳥居の前の駒犬は山犬でした。両神山は山犬信仰とのことです。
ピークを少し下ってから、いよいよ最後の登りです。数か所の鎖場を
上り詰めると、ついに両神山の頂上が現れました。時刻は13:30、
ついに登頂です! 岩の先が尖っているような、いかにも「山頂」と
いった風情のある山頂でした。二等三角点が据えられています。

・やった、登頂!
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・山頂三角点
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山頂は比較的狭く、人が10人も居たら一杯のスペースなのですが、
時刻が遅いため、僕達を入れて5人程度でした。それにしても、
素晴らしいパノラマです。東側は遥か遠くに小さく街が見え、西側に
目をやると奥秩父の深い山々が見渡せます。何と言うか山々の懐の
深さが伝わってくる景色ではありませんか。

・山頂からは抜群の眺望が楽しめる。
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山頂でお弁当を食べ、コーヒーを淹れて飲み、ゆっくりと休みました。
時刻は既に14時を回っています。この山の山頂に滞在しているには
十分過ぎるくらい遅い時刻です。やがて僕達以外の人は居なくなり、
山頂は二人占めとなりました。

下山開始。元来た道を引き返します。急坂の下りで危険な箇所が沢山
あります。ゆっくりと慎重に降りました。これがまた長い下りなん
ですよね。。。よくこんな所を登ってきたものだ…と感心してしまう
くらい。延々黙々と下りと格闘しました。

ややペースを落としての下りだったため、途中で時刻が17時を回って
しまいました。夏で陽が長いものと油断していたのですが、山の東面
の登山道のため一気に暗さがやってきました。急ぎつつ、かつ慎重に
下り、17:30に無事に下山終了。もしもトラブルで下山が遅くなったら、
ちょっとヤバかったかもしれません。開始が遅い登山は敬遠すべきと、
改めて感じました。

・両神山荘前には、朝とは違う茶色いワンコが居た
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18:16の最終バスに乗って帰ります。行きの時と同じバス/運転手
さんでした。行きもそうだったのですが、この運転手さんがかなりの
凄腕で、大きなサイズのバスを自由自在に操って山道を走りました。
山肌やガードレールすれすれのカーブをスイスイと通り抜ける
ドラテクに、僕もMy奥さんも感心しきりです。

日向大谷口→小鹿野町役場→西武秩父駅とバスを乗り継ぎ、西武
秩父着19:30。近くで大きなお祭りがあったらしく、周辺は多くの
人で賑わっていました。列車待ちの時間で、駅前から大きな花火が
上がるところを見ることができました。

さて、お腹が空いているのですがレストラン等に入っている持ち
時間はありません。駅前のミスタードーナッツでドーナッツ等を
買い、帰りの特急列車の中で缶ビールとともにいただきました。
何だか変な夕食でした。そんな感じで22時ちょっと過ぎに帰宅。
お疲れ様ー!

今回の両神山登山ですが、登山道の感じが変化に富んでいて面白い
と思いました。一方で、予想していたよりもハードな山でした。
上りだけでなく下りもそれなりに苦しみ、二人とも後日に筋肉痛で
苦しむことになります(苦笑)。

実力が上がったら、次は鎖場が多いと言われている八丁尾根コース
に挑戦してみたいと思います。


(7/31夜掲載)
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