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屋久島旅行(五日目:白谷雲水峡散策) [登山・アウトドア]

長かった屋久島旅行も本日で最終日です。張り切って行こうと
思います。本日の天候も爽やかな快晴です。

少々朝寝坊をして、8:00からの朝食としました。朝食もバイキング
形式でしたが、昨夜の食べ過ぎの影響で、それほど多くは食べられ
ませんでした。元より、時刻が遅いため、残っている料理も少な
かったわけですが。この時刻まで宿に残っている客は多くないよう
です。屋久島の観光客の朝は早いのです。

・朝からタップリと食べてみる。
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・宮之浦近辺からの山の景観
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宿を9:30にチェックアウト。最終日の本日は白谷雲水峡を目指し
ます。一昨日に駆け抜けるように通ったのみで、別途じっくりと
散策したいと考えていました。宮之浦のコンビニで「おにぎり
弁当」を買い、白谷雲水峡までの山道を車で飛ばします。本日は
平日のため、山道で他の自動車が少なくて助かりました。30分
ほどで駐車場に到着しました。ほぼ満車でしたが、何とか奥の
未舗装の部分に駐車することができました。混雑時には車が溢れ、
遥か遠くに路肩駐車しなければならないと聞いていたため、
今回は良かったです。

・白谷雲水峡の清流
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・こんな感じの岩場を歩いて登る。
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登山準備をし、10:30に出発です。本日のコースは白谷雲水峡の
管理棟~太鼓岩までの 距離約2.5km,比高約450mのコースです。
一昨日の登山で全身筋肉痛ながら、鍛えられたためか僕もMy奥
さんも登山のペースが数段早く、先行パーティーを次々と追い
抜きつつ、1時間15分ほどで辻峠に到達しました。2日前に
通り抜けた峠です。

・もののけ姫の森、一昨日に見た時とは光線が違い、印象が違う。
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・再び訪れた辻峠
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本日は辻峠から更に左手に上り、山頂を目指します。急坂を
10分ほど登ると、今まで鬱蒼とした木々ばかりだったのですが、
いきなり見事な眺望が開けました! 太鼓岩に到着です。
おおっ絶景!!

・太鼓岩からの絶景!
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屋久島の山々がパノラマ写真のように見え、眼下には深い森と
川が延々と広がっています。視界はクリアで、宮之浦岳まで見通せ
ました。本日の宮之浦岳は雲が覆っていて、時折山頂が見え隠れ
するような天候のようです。

太鼓岩からしげしげと宮之浦岳を眺めていて思ったのですが、
僕達もよく歩くなー…と感心しているところです。屋久島旅行
2~3日目で、淀川登山口からあの山頂まで到達し、この太鼓岩の
すぐ横の辻峠を経て白谷雲水峡に至ったわけです。よくもまあ
あんな遠くから歩いて来ることができたものだと、呆れてしまう
くらい宮之浦岳が遠くに見えるわけです。

景色を見ながらおにぎり弁当を食べました。コンビニで購入した
割には美味しいお弁当で、大満足です。もしかしたらちゃんと
したお弁当屋さんがコンビニに卸しているのかもしれません。
ほどなく、だんだん人が増えてきました。風も強くなってきて
のんびりお弁当を食べている雰囲気では無くなってきました。
急いで食べ終わり、太鼓岩を後にすることにします。

・どんどん人が集ってきて、大入り満員の太鼓岩。
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帰りは元来た道を楽々帰る予定だったのですが、単に往復をする
だけではつまらなかったため、横道にそれて「原生林歩道」と
いうちょっとレベルの高い登山道を歩いてみました。

結局は白谷雲水峡まで至る道なので、下りばかりだと思っていた
のですが、それが甘かった! 上り下りが繰り返されるコースで、
谷川の渡渉箇所が何か所もある、ややテクニカルなルートでした。
全然ペースが上がりません。その分周囲が大変に山深く、他の
登山者がほとんど居ません。登山道に居ながら遭難気分が味わえる、
そんな見事としか言いようが無いほどに 原生林っぽい様相を
呈していました。

・色々な杉がある。
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・奉行杉
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コース上に杉が多く、二代くぐり杉→奉行杉→三本槍杉→びびんご杉
→三本足杉→二代大杉…などと妙な名前の杉が沢山存在しました。
いずれも形が妙な杉ばかりで、大変興味深かったです。

長距離を歩いたことで、2人とも大分疲れてしまいました。…と、
My奥さんが渡渉時に転倒。濡れた木道の苔に足を取られた模様
です。ひざにあざができてしまいました。骨折や捻挫をしなくて
良かったですが、白谷雲水峡の遊歩道に合流するまであとわずか
100mのところだったので、残念です。

そんなこんなですっかり疲労して14:15に下山完了。所要時間は
昼食や休憩も入れて3時間45分でした。帰路に原生林歩道を使用
してこの時間ですので、かなりのハイペースだったと思います。
何だかんだで最終日も飛ばしてしまいました。

・宮之浦港を見下ろす、素晴らしい眺望
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その後、宮之浦港まで下り、所持金が底を尽いてきたので鹿児島
銀行でお金を下ろしました。(本日が平日で良かったです。。。)
その後、楠川温泉に行きました。白濁した本格的な温泉です。
屋久島は火山島ではないのですが、海岸近くにいくつかの温泉が
あります。その中でもここ楠川温泉は温泉成分の濃度が高い場所の
ようです。

・途中で見つけたドラえもん(?)のオブジェ
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・楠川温泉
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公共浴場の温泉で、昔懐かしい建物です。内部もレトロ感漂う
渋い施設でした。硫黄の香りのする白濁した温泉…じっくりと
漬かって疲れを癒しました。

いやはや、すっかり屋久島を満喫致しました。大変名残惜しい
ですが、そろそろ帰りの時刻です。お土産を買わなければなら
ないのですが、宮之浦→空港までの間にそれらしいお土産屋
さんが見当たりません。昨日泊まった縄文の宿まんてんの
お土産屋「まんてんマート」にてお土産を購入しました。

飛行機は定刻通り18:00に出発。夕焼けの屋久島を見下ろすと、
初日に訪問した屋久島灯台の灯が見えました。何とも情緒に
溢れています。往路と同じコースで鹿児島空港で乗り継ぎ、
21:00に羽田空港着。21:45には帰宅できました。
こんな感じで屋久島旅行は幕を閉じました。

・お土産に買ってきた、屋久島で有名な焼酎「三岳」
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下記、今回の旅行におけるいくつかの所感です。


■天候

今回の旅行では天候に恵まれたことを特筆しなければなりません。
「月に35日雨が降る」と言われている屋久島ですので、今回は
数段贅沢な旅行であったと思います。
宮之浦岳登山開始前、及び自動車での移動中に雨に降られた
程度で、自慢のゴアテックス雨具は遂に一度も開くこと無く
終わってしまいました。

多分に台風一過であったことが影響していると思います。
なお、旅行出発日前日の鹿児島行きの飛行機は台風のため
欠航でした。運が良いですねー。


■今回の登山コース

[レンタカー]→淀川登山口→宮之浦岳→新高塚小屋(泊)→縄文杉
→分岐→辻峠→白谷雲水峡→[バス1]→宮之浦港→[バス2]→紀元杉
→[徒歩]→淀川登山口[レンタカー回収]

縦走を楽しみつつも、バス乗り継ぎによりレンタカー回収プラン。
最初に考え付いた時には「何と言う妙案!」…時間を効率的に
使用でき、お金も節約できる良案であると自画自賛していました。
(おそらく同様のコースを考えた人は過去にも沢山いらっしゃるかと
思いますが。)

しかしながら実際に実行してみるとかなりキツい行程でした。
まあ、ある程度健脚な方にとってはご参考になるのではない
でしょうか?


■宿泊計画

今回は天候次第で下記のいずれかの計画を立てていました。

・山小屋泊で1泊2日の山行
・宮之浦岳ピストン+縄文杉ピストン

天候相手ですので直前まで決まらないため、宿の予約計画が難しい
ところです。今回は3連泊を「松峯荘」としましたが、貸別荘の
スタイルなためチェックアウトするまで時間を自由に使える点で
良かったです。早朝出発も深夜戻りも自由自在です。今回登山で
ほとんど松峯荘には居ず、山小屋泊で一泊分を捨てたことも
考えると、安価で最適であったと思いました。


■ガイドツアー登山の多さ

荒川登山口から縄文杉に至るコースはもちろん、淀川登山口から
宮之浦岳に至るコースも、今までに僕が見たことのないくらいの
ガイドツアーのパーティーに遭遇しました。通常の登山として
考えていると少々面食らうところがありますが、ガイドツアーが
屋久島におけるメインストリームなのでしょう。ツアーの団体さん
とのすれ違いや追い抜きが難しい箇所では容易に渋滞ができます。
このあたりのタイムロスをコースタイムに見込んでおいた方が良い
でしょう。または、混雑する前に逃げ切るような登山計画を立てる
のも良い手だと思います。


■チケット手配
今回のチケット手配は南西旅行開発さんを利用しました。
決め手は「往復航空券+1泊宿泊付き」プランの宿泊部分に
関して、屋久島滞在中に好きな日付を指定できることでした。
(最終日に「縄文の宿まんてん」を指定)
※多くは旅行初日が宿泊日に指定されるようです。

・南西旅行開発
http://www.south-west.co.jp/

当初は鹿児島から高速船を使用することも検討していたのですが、
台湾の台風による流木騒ぎもあり、飛行機の空席待ち対応を
してくれたり、連動してレンタカーの配車場所を変えて下さっ
たりと、フレキシブルな対応をしていただき、大変助かりました。


以上、屋久島旅行記でした。引っ越しの翌週という時間的にも
経済的にもキツい時期に大旅行を決行してしまいましたが、
大自然に触れてすっかりリフレッシュすることができました。
今回屋久島に行けて、大変良かったです。[終わり]


(11/10深夜掲載)
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