屋久島旅行(四日目:安房川カヤック) [登山・アウトドア]
起床時刻8:30。前日に薬局で薬を買って足に塗っておいたためか、
恐れていた筋肉痛はそれほどでもありませんでした。本日の観光は、
少々の運動を交えても問題無さそうです。10:00にチェックアウト。
まずは宮之浦に向けて車を飛ばします。本日も天候は晴れです。
お茶の販売所である「八万寿園」に立ち寄りました。名物の抹茶
ソフトクリームがお目当てです。
・お茶工房「八万寿園」(楽天市場)
http://www.rakuten.co.jp/hachimanju/
知らなかったのですが、ここ屋久島ではお茶が作られているよう
です。このお店ではお茶をメインに、お土産物等が売られていま
した。抹茶ソフトを注文したのですが、親切にも美味しい冷茶の
サービスがありました。ソフトのお味は、お茶の味が濃厚かつ
すっきりと伝わってきて、素材重視で僕好みの味でした。
午前中は宮之浦川と白谷川との合流地点で川遊び。透明な川の流れ
とまっ白い岩の織りなす景観が綺麗です。川の中の岩の一つに上
に座り、先ほど「できたて屋2」で買ってきたパンとおにぎりで
朝食をとりました。景色が良いと食事も美味しいです。食後は岩の
上で昼寝をしました。
・白谷川の綺麗な景観
・いかにも手作りの雰囲気
その後、石の上を散歩しました。調子に乗って石の上をピョン
ピョン渡っていたところ、唐突に足を滑らせて両足ドボン事件
発生! 自動車運転のため登山靴ではなく運動靴だったため、
すっかり中まで濡れてしまいました。なお、この靴は明日の朝まで
乾きませんでした。
・透明な水が贅沢にじゃんじゃん流れていた。
昼に、宮之浦大橋横にあるラーメン屋さん「王龍」にて「屋久島
ラーメン」を食べてきました。中心にトビウオのすり身が入って
いるチャーシューが独創的です。サバのなまり節スライス、
トビウオの出汁スープと、正に屋久島竹炭を練り込んだと言う
黒い麺が独特です。その他のメニューもやや独特のアイディア
メニューですが、なかなか楽しそうです。
・中華料理「王龍」
http://www.geocities.jp/wanron_yakushima/
・何と、麺が黒い!
食後、車で再び安房に戻り、午後イチで「健康の森公園」に
行きました。丁度ゲートボールが終わったと思われるご高齢の
方々の自動車が続々と出てくるところでした。この公園自体は
観光地という趣ではなく、地元の方のための公園です。
ここでの僕のお目当ては安房森林鉄道の起点を見る事です。
昨日歩いたトロッコ道の線路の起点となります。線路は
「屋久島電工区間」と「屋久島森林管理署区間」に分かれて
いるとのことです。前者が安房~荒川登山口、後者が荒川
登山口~大株歩道入口の区間となっており、昨日歩いた道は
後者の一部分となります。
地形図を片手にウロウロと探し回っていると、唐突に線路が
始まっている場所がありました。小型のテルファー(…とは
言わないのかな)が見え、荷物の積み下ろしに使われていた
ことが伺えます。あとは線路の上にガレージ風の建物があり、
小さなモーターカーが停まっていました。それ以外の設備は
特に無く、単線のままなので何だかあっけない起点ですが、
以前はもっと低いところまで線路が延びており、安房港まで
達していたとのこと。
・小さなガレージがあった。
・車止め地点
13:30、先ほど予約したアウトドアガイドツアーのお店に
行きました。「スピニカ」というちょっと変わった名前の
お店です。My奥さんの提案で、リバーカヤックを体験する
ことにしました。突然の電話にも関わらず快く対応して
下さいました。
・屋久島 遊び処 スピニカ
http://www14.ocn.ne.jp/~umikawa/
僕達は今までにカヤックの類を体験したことがありません。
池のボートくらいは乗ったことがあるのですが、あまり似て
いないようです。カヤックはダブルブレードパドル(水掻きが
両側に付いているパドル)一本を使って漕ぐことになります。
勝手が分かりませんので、インストラクターの方にまずは
パドル操作の基本から教えていただきました。
さて、出発。安房川の河口にほど近い「安房大橋」の付近から
カヤックに乗り込みました。2人乗りの前にMy奥さん、後ろに
僕が乗って二人で漕いで進みます。インストラクターの方は
一人用の小さなカヤックに乗っています。
・スタート地点は河口にある安房大橋の至近
本日のコースはこの安房川を遡上し、行ける箇所まで行って折り
返し戻ってくるルートです。ここ安房川は海抜0メートル地点が
かなり内陸まで入り込んでいる、フィヨルドまたはリアス式海岸
のような地形をしています。
カヤックを漕いでみると、川の流れの逆流はあるものの、穏やか
で風も無く、思いの外スイスイと進むことができます。まあ、川の
流れが急だった場合には思い通りに進まないんだろうな…とは
思いますが。水が透明で川底が見え、とても気持ちの良い水上
散歩です。
・大自然の中に見える人工物「松峰大橋」
じきに両岸が切り立ってきて、険しい地形になってきました。
河口の街から近い位置であることを忘れてしまうほど、自然の
中に入ってきているような気がしました。
途中、水力発電所からの放水が合流する箇所があり、ここだけ
流れがやや急な部分がありました。川の流れに進路を取られ
そうになり、シャカリキにパドルを漕いで突破しました。この
箇所以外に疲れるような場所はありませんでした。
上流に遡上すること約3km、海抜0メートル地点は終了です。この
先は渓流のような急流を呈しており、カヤックでは遡上すること
ができません。
・ここから先は渓流だ。
ここでカヤックを岸に着け、シュノーケリングを行いました。
10月なので気温や水温は低いのですが、本州よりは温暖です。
ウェットスーツを着込んで川に潜りました。水が透き通っていて
大変綺麗です。急流に流されまいと小魚が必死で泳いでいるのが
見えました。岩にしがみついて休んでいる魚が居たりして、
コミカルで楽しかったです。
ひとしきり楽しんだ後、元来たルートを戻りました。緩やかとは
言え川の流れがあるので、帰りは大分楽に進むことができました。
あっという間に安房大橋に到達しました。名残惜しいですが
これでカヤックは終了です。大変楽しかったです。
その後、先ほど安房川から見上げた「松峰大橋」に車で行って
みることにしました。ややアプローチが難しい場所でしたが、
帰り際にガイドさんに道順を教えてもらっています。あと少しで
橋にさしかかる到着…というところでトロッコの線路が見え
ました。安房右岸に沿って線路が施設されていることが判り
ます。その先に松峯大橋がありました。
・唐突にトロッコの線路が現れる。
・本当に現役なのだろうか? 自然と同化しつつある線路
高さ75mの松峰大橋から見下ろす絶景、かなり凄いです。先ほど
カヤックをしていた場所が一望できました。深い緑の中に一筋
の安房川の流れが貫いており、本当に大自然の中をカヤックで
進んでいたことがわかりました。
・松峰大橋から安房港方を望む
・反対側の山側を望む、大変山深い。
周囲が暗くなっていました。本日はもう宿に直行です。本日の
宿泊場所は屋久島空港目の前にある「縄文の宿まんてん」です。
今回の旅行は「往復航空券+一泊」のパッケージなのですが、
その一泊はこの宿を選びました。色々なガイドブックに載って
いたため、無難かな…と思い。その他高級っぽい旅館も選べた
のですが、追加料金がかなり高かったため却下した経緯も
あります。
この旅館、パオのような離れの部屋もあるのですが、僕達は
お値段の都合上ビジネスホテルのような狭い部屋となります。
そうは言いながらも清潔で木の床の感触が良い、心地良い宿
だったと思います。
早速大浴場に行き、温泉に入りました。比較的広めの浴場
で、露天風呂も充実しています。時刻が遅かったためか、
何と僕一人で広々と使わさせていただきました。…が、後ほど
My奥さんに話を聞いたところ、女湯には人が大層沢山居て難儀
したとのこと。うーむ、この宿の宿泊者は女性が多いのかな?
そう言えば思い返してみると、この旅行中、屋久島には
明らかに女性観光客が多かったような。。。ガイドブック
やらインターネット検索やらで見てみると、屋久島は
「スピリチュアルな癒しの島」…ということになっている
ようで、草食系男子は少なく、女子だけのグループ訪問が
多いとのことです。それにしてもこの旅館内は1:5くらいの
男女比率のように見えました。
・夕食はバイキング形式
夕食はバイキング形式でした。新鮮な魚介のお寿司、肉厚な
黒豚を使用した料理などが沢山あり、お腹いっぱいになり
ました。あまりにも食べ過ぎて、夜半に胃もたれを起こした
くらいです。生中2杯半ですっかり酔いが回ってしまいました。
酔いと満腹で動けなくなり、寝る前に温泉に入ろうと思って
いた目論見はあっさりと諦め、早々に就寝しました。
明日は屋久島旅行最終日、本日意外と体力が回復しました
ので、再び山登りでもしようかと考えています。[続く]
(11/3昼掲載)
恐れていた筋肉痛はそれほどでもありませんでした。本日の観光は、
少々の運動を交えても問題無さそうです。10:00にチェックアウト。
まずは宮之浦に向けて車を飛ばします。本日も天候は晴れです。
お茶の販売所である「八万寿園」に立ち寄りました。名物の抹茶
ソフトクリームがお目当てです。
・お茶工房「八万寿園」(楽天市場)
http://www.rakuten.co.jp/hachimanju/
知らなかったのですが、ここ屋久島ではお茶が作られているよう
です。このお店ではお茶をメインに、お土産物等が売られていま
した。抹茶ソフトを注文したのですが、親切にも美味しい冷茶の
サービスがありました。ソフトのお味は、お茶の味が濃厚かつ
すっきりと伝わってきて、素材重視で僕好みの味でした。
午前中は宮之浦川と白谷川との合流地点で川遊び。透明な川の流れ
とまっ白い岩の織りなす景観が綺麗です。川の中の岩の一つに上
に座り、先ほど「できたて屋2」で買ってきたパンとおにぎりで
朝食をとりました。景色が良いと食事も美味しいです。食後は岩の
上で昼寝をしました。
・白谷川の綺麗な景観
・いかにも手作りの雰囲気
その後、石の上を散歩しました。調子に乗って石の上をピョン
ピョン渡っていたところ、唐突に足を滑らせて両足ドボン事件
発生! 自動車運転のため登山靴ではなく運動靴だったため、
すっかり中まで濡れてしまいました。なお、この靴は明日の朝まで
乾きませんでした。
・透明な水が贅沢にじゃんじゃん流れていた。
昼に、宮之浦大橋横にあるラーメン屋さん「王龍」にて「屋久島
ラーメン」を食べてきました。中心にトビウオのすり身が入って
いるチャーシューが独創的です。サバのなまり節スライス、
トビウオの出汁スープと、正に屋久島竹炭を練り込んだと言う
黒い麺が独特です。その他のメニューもやや独特のアイディア
メニューですが、なかなか楽しそうです。
・中華料理「王龍」
http://www.geocities.jp/wanron_yakushima/
・何と、麺が黒い!
食後、車で再び安房に戻り、午後イチで「健康の森公園」に
行きました。丁度ゲートボールが終わったと思われるご高齢の
方々の自動車が続々と出てくるところでした。この公園自体は
観光地という趣ではなく、地元の方のための公園です。
ここでの僕のお目当ては安房森林鉄道の起点を見る事です。
昨日歩いたトロッコ道の線路の起点となります。線路は
「屋久島電工区間」と「屋久島森林管理署区間」に分かれて
いるとのことです。前者が安房~荒川登山口、後者が荒川
登山口~大株歩道入口の区間となっており、昨日歩いた道は
後者の一部分となります。
地形図を片手にウロウロと探し回っていると、唐突に線路が
始まっている場所がありました。小型のテルファー(…とは
言わないのかな)が見え、荷物の積み下ろしに使われていた
ことが伺えます。あとは線路の上にガレージ風の建物があり、
小さなモーターカーが停まっていました。それ以外の設備は
特に無く、単線のままなので何だかあっけない起点ですが、
以前はもっと低いところまで線路が延びており、安房港まで
達していたとのこと。
・小さなガレージがあった。
・車止め地点
13:30、先ほど予約したアウトドアガイドツアーのお店に
行きました。「スピニカ」というちょっと変わった名前の
お店です。My奥さんの提案で、リバーカヤックを体験する
ことにしました。突然の電話にも関わらず快く対応して
下さいました。
・屋久島 遊び処 スピニカ
http://www14.ocn.ne.jp/~umikawa/
僕達は今までにカヤックの類を体験したことがありません。
池のボートくらいは乗ったことがあるのですが、あまり似て
いないようです。カヤックはダブルブレードパドル(水掻きが
両側に付いているパドル)一本を使って漕ぐことになります。
勝手が分かりませんので、インストラクターの方にまずは
パドル操作の基本から教えていただきました。
さて、出発。安房川の河口にほど近い「安房大橋」の付近から
カヤックに乗り込みました。2人乗りの前にMy奥さん、後ろに
僕が乗って二人で漕いで進みます。インストラクターの方は
一人用の小さなカヤックに乗っています。
・スタート地点は河口にある安房大橋の至近
本日のコースはこの安房川を遡上し、行ける箇所まで行って折り
返し戻ってくるルートです。ここ安房川は海抜0メートル地点が
かなり内陸まで入り込んでいる、フィヨルドまたはリアス式海岸
のような地形をしています。
カヤックを漕いでみると、川の流れの逆流はあるものの、穏やか
で風も無く、思いの外スイスイと進むことができます。まあ、川の
流れが急だった場合には思い通りに進まないんだろうな…とは
思いますが。水が透明で川底が見え、とても気持ちの良い水上
散歩です。
・大自然の中に見える人工物「松峰大橋」
じきに両岸が切り立ってきて、険しい地形になってきました。
河口の街から近い位置であることを忘れてしまうほど、自然の
中に入ってきているような気がしました。
途中、水力発電所からの放水が合流する箇所があり、ここだけ
流れがやや急な部分がありました。川の流れに進路を取られ
そうになり、シャカリキにパドルを漕いで突破しました。この
箇所以外に疲れるような場所はありませんでした。
上流に遡上すること約3km、海抜0メートル地点は終了です。この
先は渓流のような急流を呈しており、カヤックでは遡上すること
ができません。
・ここから先は渓流だ。
ここでカヤックを岸に着け、シュノーケリングを行いました。
10月なので気温や水温は低いのですが、本州よりは温暖です。
ウェットスーツを着込んで川に潜りました。水が透き通っていて
大変綺麗です。急流に流されまいと小魚が必死で泳いでいるのが
見えました。岩にしがみついて休んでいる魚が居たりして、
コミカルで楽しかったです。
ひとしきり楽しんだ後、元来たルートを戻りました。緩やかとは
言え川の流れがあるので、帰りは大分楽に進むことができました。
あっという間に安房大橋に到達しました。名残惜しいですが
これでカヤックは終了です。大変楽しかったです。
その後、先ほど安房川から見上げた「松峰大橋」に車で行って
みることにしました。ややアプローチが難しい場所でしたが、
帰り際にガイドさんに道順を教えてもらっています。あと少しで
橋にさしかかる到着…というところでトロッコの線路が見え
ました。安房右岸に沿って線路が施設されていることが判り
ます。その先に松峯大橋がありました。
・唐突にトロッコの線路が現れる。
・本当に現役なのだろうか? 自然と同化しつつある線路
高さ75mの松峰大橋から見下ろす絶景、かなり凄いです。先ほど
カヤックをしていた場所が一望できました。深い緑の中に一筋
の安房川の流れが貫いており、本当に大自然の中をカヤックで
進んでいたことがわかりました。
・松峰大橋から安房港方を望む
・反対側の山側を望む、大変山深い。
周囲が暗くなっていました。本日はもう宿に直行です。本日の
宿泊場所は屋久島空港目の前にある「縄文の宿まんてん」です。
今回の旅行は「往復航空券+一泊」のパッケージなのですが、
その一泊はこの宿を選びました。色々なガイドブックに載って
いたため、無難かな…と思い。その他高級っぽい旅館も選べた
のですが、追加料金がかなり高かったため却下した経緯も
あります。
この旅館、パオのような離れの部屋もあるのですが、僕達は
お値段の都合上ビジネスホテルのような狭い部屋となります。
そうは言いながらも清潔で木の床の感触が良い、心地良い宿
だったと思います。
早速大浴場に行き、温泉に入りました。比較的広めの浴場
で、露天風呂も充実しています。時刻が遅かったためか、
何と僕一人で広々と使わさせていただきました。…が、後ほど
My奥さんに話を聞いたところ、女湯には人が大層沢山居て難儀
したとのこと。うーむ、この宿の宿泊者は女性が多いのかな?
そう言えば思い返してみると、この旅行中、屋久島には
明らかに女性観光客が多かったような。。。ガイドブック
やらインターネット検索やらで見てみると、屋久島は
「スピリチュアルな癒しの島」…ということになっている
ようで、草食系男子は少なく、女子だけのグループ訪問が
多いとのことです。それにしてもこの旅館内は1:5くらいの
男女比率のように見えました。
・夕食はバイキング形式
夕食はバイキング形式でした。新鮮な魚介のお寿司、肉厚な
黒豚を使用した料理などが沢山あり、お腹いっぱいになり
ました。あまりにも食べ過ぎて、夜半に胃もたれを起こした
くらいです。生中2杯半ですっかり酔いが回ってしまいました。
酔いと満腹で動けなくなり、寝る前に温泉に入ろうと思って
いた目論見はあっさりと諦め、早々に就寝しました。
明日は屋久島旅行最終日、本日意外と体力が回復しました
ので、再び山登りでもしようかと考えています。[続く]
(11/3昼掲載)
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