北岳登山(一日目) [登山・アウトドア]
起床時刻、未だ夜中の1:00。。。一体何をしようかと言うと、
久々に登山に出かけようと企んでいます。出発時刻1:30。行き先
は山梨県にある南アルプス「北岳」です。夜中の中央自動車道を
走りました。助手席ではMy奥さんが昼食用のおにぎりを握ってい
ます。何と、電気釜を車内に持ち込んでの気合いの作業。そうこう
しているうちに夜が明け、5:00に芦安に到着しました。市営駐車場
に車を停め、ここからは乗合バスに乗り換えます。
南アルプス林道はマイカー規制されており、バスに乗る必要がある
のですが、これがまたかなりの混雑で、登山客がギュウギュウに
乗り込んでいます。更には3台のバス隊列となりました。5:40発
のバスで出発、走っている途中、既に始発便の回送であるところ
18台ものバスとすれ違いました。うはー! 今日は一体、何人が
入山しているんだー!!
・多くの登山者で賑わう広河原
・広河原から北岳方面を望む
広河原到着6:40。多くの登山者が見受けられます。支度をして、
7:00に登山開始。吊橋で野呂川を渡り、最初は樹林帯を上ります。
本日は「北岳肩ノ小屋」を目指し、大樺沢を遡上するルートを
採っています。登山客が大変に多く、ちょっと難儀するような
地形では須らく渋滞しています。しばしば渡渉箇所があり、綺麗な
水を間近に楽しむことができます。大樺沢自体を渡る箇所が2箇所
あり、その箇所には即席、かつ堅牢な金属製の橋が架かって
いました。
・この吊橋を渡ってから、いよいよ登山開始
・渡渉箇所多し
・涼しげな清流も多々あり
登山開始から2時間半ほど歩き、目の前に雪渓が見えてきました。
ダイナミックな景観です。混雑は相変わらずで、視界の中に入って
いるだけでも登山者は50人を超えています。「何で海の日の連休に
山にこんなに沢山の人が。。。」という声が周囲から聞かれました。
・青空と緑のコントラストが素晴らしい。
大樺沢二俣に到着。その名の通りここから先は登山道が2手に分か
れます。ここから上は沢が雪渓になっており、左手は雪渓の上を
歩いて八本歯のコル経由で北岳山荘に至るルートとなっています。
僕達は装備も技術も無いため、右側の登山ルートを採ります。
・沢の合流点「二俣」。雪渓で埋め尽くされている。
そうは言っても傾斜は増し、キツい登りとなります。登り始めの
頃は大変綺麗な青空が広がっていましたが、気が付くとモクモクと
した雲の中に居るような、そんな視界不良となっていました。
ちょっと残念ですが、日差しが遮られてしのぎやすくなりました。
今回は何故かお昼ご飯を2回に分けてとりました。一回目は森林
の中で、二回目はドリーネのような広々とした斜面で。今朝方
My奥さんが車の中で作ったおにぎりを食べました。
・標高が上がり、景色が雄大になってきた。
更に急斜面を登り詰め、小太郎山への分岐点に到達しました。
さあ、あと30分ほどです。もう一頑張り。この先は特に難しい箇所は
無く、ほどなく北岳肩ノ小屋に到着しました。標高3000m、空気が
薄いです。時刻は13:30でした。ちょっと早目の到着ですが、十分に
疲れているので丁度良いかもしれません。
・やっと到着! 北岳肩ノ小屋
・雲やガスが多い。時折切れた個所から景色が見える。
受付で手続きを済ませ、中に入ります。僕達は大分早く着いた
方であると思っていたのですが、既に1/3程度は埋まっている
ようでした。そのうちに続々と登山者がやってきて、じきに
小屋は満員になりました。以降の登山者は隣や奥の別建物に
通されていたようです。
本日、山小屋は定員の2倍の人数で収容しているようでした。
定員通りに入れてもゆったりはできないくらいのスペースに、
2倍の人数での割り振りです。寝返りが打てない程度のギュウ
ギュウ詰めとなりますが、まあ、先ほどの登山者の渋滞を考え
れば納得は行きます。慣れていない人にとっては、ちょっと
ビックリするのではないでしょうか?…まあ、北岳くらいに
なると慣れていない人は居ないかもしれませんが。
夕食は鰆の煮物(おそらくレトルトパウチ製品)とサラダでした。
ご飯は大分軟らかく炊かれていましたが、まあそういうもの
です。味はあまり期待できませんが、3000mの高度でこれだけ
炊けているのは大したものです。何故かお味噌汁が田舎味噌
風味で美味しかったです。
・こんな夕食
食後に小屋の外で景色でも見ながら缶ビールで一服…と思った
矢先、激しい夕立が降ってきました。山の天気は変わりやすい
です。特にすることも無いので寝ようと思っていたところ、
雨が止み、窓の外が見事なオレンジに染まってきました。
再び小屋の外に出てみると、ガスが一瞬切れて、見事な日没と
富士山の景色が見られました。背後の太陽を浴びて、眼前の
霧に自分の影が映し出される、ブロッケン現象を見ることが
できました。
・素晴らしい日没
・反対側には赤く染まった富士山が
夜は、ギュウギュウに混雑した山小屋の中で、身動きの取れ
ない寝床でした。なかなか眠れませんが、横になっているだけ
でも疲れは回復してくるようです。夜中にお手洗いに起きて
小屋を出てみたところ、空には満天の星空が広がっていました。
天の川もクッキリハッキリ見えています。唖然とするほど見事な
星空でした。
・ギュウギュウ~!
何かと不便な山小屋泊りですが、普段見ることのできない物を
見られたりして、大変良かったです。明日は晴れると良いなぁ。
(8/1昼掲載)
久々に登山に出かけようと企んでいます。出発時刻1:30。行き先
は山梨県にある南アルプス「北岳」です。夜中の中央自動車道を
走りました。助手席ではMy奥さんが昼食用のおにぎりを握ってい
ます。何と、電気釜を車内に持ち込んでの気合いの作業。そうこう
しているうちに夜が明け、5:00に芦安に到着しました。市営駐車場
に車を停め、ここからは乗合バスに乗り換えます。
南アルプス林道はマイカー規制されており、バスに乗る必要がある
のですが、これがまたかなりの混雑で、登山客がギュウギュウに
乗り込んでいます。更には3台のバス隊列となりました。5:40発
のバスで出発、走っている途中、既に始発便の回送であるところ
18台ものバスとすれ違いました。うはー! 今日は一体、何人が
入山しているんだー!!
・多くの登山者で賑わう広河原
・広河原から北岳方面を望む
広河原到着6:40。多くの登山者が見受けられます。支度をして、
7:00に登山開始。吊橋で野呂川を渡り、最初は樹林帯を上ります。
本日は「北岳肩ノ小屋」を目指し、大樺沢を遡上するルートを
採っています。登山客が大変に多く、ちょっと難儀するような
地形では須らく渋滞しています。しばしば渡渉箇所があり、綺麗な
水を間近に楽しむことができます。大樺沢自体を渡る箇所が2箇所
あり、その箇所には即席、かつ堅牢な金属製の橋が架かって
いました。
・この吊橋を渡ってから、いよいよ登山開始
・渡渉箇所多し
・涼しげな清流も多々あり
登山開始から2時間半ほど歩き、目の前に雪渓が見えてきました。
ダイナミックな景観です。混雑は相変わらずで、視界の中に入って
いるだけでも登山者は50人を超えています。「何で海の日の連休に
山にこんなに沢山の人が。。。」という声が周囲から聞かれました。
・青空と緑のコントラストが素晴らしい。
大樺沢二俣に到着。その名の通りここから先は登山道が2手に分か
れます。ここから上は沢が雪渓になっており、左手は雪渓の上を
歩いて八本歯のコル経由で北岳山荘に至るルートとなっています。
僕達は装備も技術も無いため、右側の登山ルートを採ります。
・沢の合流点「二俣」。雪渓で埋め尽くされている。
そうは言っても傾斜は増し、キツい登りとなります。登り始めの
頃は大変綺麗な青空が広がっていましたが、気が付くとモクモクと
した雲の中に居るような、そんな視界不良となっていました。
ちょっと残念ですが、日差しが遮られてしのぎやすくなりました。
今回は何故かお昼ご飯を2回に分けてとりました。一回目は森林
の中で、二回目はドリーネのような広々とした斜面で。今朝方
My奥さんが車の中で作ったおにぎりを食べました。
・標高が上がり、景色が雄大になってきた。
更に急斜面を登り詰め、小太郎山への分岐点に到達しました。
さあ、あと30分ほどです。もう一頑張り。この先は特に難しい箇所は
無く、ほどなく北岳肩ノ小屋に到着しました。標高3000m、空気が
薄いです。時刻は13:30でした。ちょっと早目の到着ですが、十分に
疲れているので丁度良いかもしれません。
・やっと到着! 北岳肩ノ小屋
・雲やガスが多い。時折切れた個所から景色が見える。
受付で手続きを済ませ、中に入ります。僕達は大分早く着いた
方であると思っていたのですが、既に1/3程度は埋まっている
ようでした。そのうちに続々と登山者がやってきて、じきに
小屋は満員になりました。以降の登山者は隣や奥の別建物に
通されていたようです。
本日、山小屋は定員の2倍の人数で収容しているようでした。
定員通りに入れてもゆったりはできないくらいのスペースに、
2倍の人数での割り振りです。寝返りが打てない程度のギュウ
ギュウ詰めとなりますが、まあ、先ほどの登山者の渋滞を考え
れば納得は行きます。慣れていない人にとっては、ちょっと
ビックリするのではないでしょうか?…まあ、北岳くらいに
なると慣れていない人は居ないかもしれませんが。
夕食は鰆の煮物(おそらくレトルトパウチ製品)とサラダでした。
ご飯は大分軟らかく炊かれていましたが、まあそういうもの
です。味はあまり期待できませんが、3000mの高度でこれだけ
炊けているのは大したものです。何故かお味噌汁が田舎味噌
風味で美味しかったです。
・こんな夕食
食後に小屋の外で景色でも見ながら缶ビールで一服…と思った
矢先、激しい夕立が降ってきました。山の天気は変わりやすい
です。特にすることも無いので寝ようと思っていたところ、
雨が止み、窓の外が見事なオレンジに染まってきました。
再び小屋の外に出てみると、ガスが一瞬切れて、見事な日没と
富士山の景色が見られました。背後の太陽を浴びて、眼前の
霧に自分の影が映し出される、ブロッケン現象を見ることが
できました。
・素晴らしい日没
・反対側には赤く染まった富士山が
夜は、ギュウギュウに混雑した山小屋の中で、身動きの取れ
ない寝床でした。なかなか眠れませんが、横になっているだけ
でも疲れは回復してくるようです。夜中にお手洗いに起きて
小屋を出てみたところ、空には満天の星空が広がっていました。
天の川もクッキリハッキリ見えています。唖然とするほど見事な
星空でした。
・ギュウギュウ~!
何かと不便な山小屋泊りですが、普段見ることのできない物を
見られたりして、大変良かったです。明日は晴れると良いなぁ。
(8/1昼掲載)
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