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小湊鉄道サイクリング (後編) [サイクリング]

■小湊鉄道サイクリングGPS軌跡 (後編)
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上総牛久駅にて、皆でかき氷を食べて休憩し、英気を養った
後に出発しました。次の【9:上総川間駅】は田園風景
の中にぽつんとあるような駅。ホームも一面一線。周囲も
閑静です。周囲の田んぼや里山の緑の景色が、心地良い
です。この風景、良いなぁ。。。

■9:上総川間駅
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・駅前の田んぼの景色に癒されます。
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次の駅【10:上総鶴舞駅】も人の気配がなく、静かです。
かつてすれ違い設備のある大きな駅だったようですが、
反対側のプラットホームは使われていないようで、朽ちかけ
ていました。

■10:上総鶴舞駅
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・かつてのすれ違い線路は枯草の下に。
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次の駅は【11:上総久保駅】。一面一線の小さな駅ですが、
駅の前に大きな木があり、実に雰囲気の良い日陰を作っている
ところが、印象的でした。何故か駅横のお手洗いは、シャワー
室まで完備されているという謎仕様でした。

■11:上総久保駅
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この先、沿線最大のダム「高滝ダム」があります。通常、
ダムがある場合には、その堰堤を越えて上に上がらなければ
なりませんので、大分の上り坂を覚悟していたのですが、
意外と小規模で済みました。

・高滝ダムのレベルまで上がり、橋で湖を渡ります。
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K分君曰く、既にこの辺りの川の掘り込み(渓谷)が深いので、
ちょっとした堰で十分ダムができる、とのことで。納得。
とは言え、じわじわ続く上り坂により、My息子が疲れてきた
様子です。あと少し頑張って、お昼ごはんということで。

【12:高滝駅】に到着。ここで運良く、トロッコ列車が
入線してきました。サイクリング開始時に見た列車の折り返し
でしょうか。お陰でここでも写真撮影することができました。

■12:高滝駅
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・丁度、トロッコ列車が入線してきました。
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次は【13:里見駅】。他の多くの駅と同様の木造の作り
の駅です。駅の横に、地の野菜や軽食などの物販をして
いるコーナーがありました。

■13:里見駅
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里見駅で軽食を食べることに少し心動かされつつも、
その先少し行ったところにある、とろろ飯店で昼食を
とりました。店名は「やじさん」です。

■「やじさん」(ココが公式HPかなぁ?)
https://yajisann.storeinfo.jp/

おじいさんとおばあさんのお二人で切り盛りするお店。
昔ながらの雰囲気のある、味わいのあるお店です。

・外観はコンビニのような感じですが、中は古風です。
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メニューは潔く「とろろ飯」「玉子かけ飯」「カレー」
のみ。もちろん僕達全員が「とろろ飯」を注文しました。
食べてみると、しっかりした山芋の香りと粘り…これは
美味ですねー。久しぶりにホンモノのとろろを食べた気分
です。普通盛りながら大ボリュームで大満足。途中で生卵
をかけて味変も楽しめました。

・大満足のとろろ飯
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食事の終わったMy息子が、お店の中の骨董品を見て回って
いたところ、店主のおじいさんが厨房から出てきて、My息子
に古銭を渡して下さいました。My息子は初めて手にする古銭
に大喜び。貴重なものであろうと思われますが、ありがとう
ございました。

・満腹なのでスローペースで。でも地形は険しくなります。
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食後、皆満腹ですので、ゆるゆるとスローペースで走ります。
一方で、だんだん地形が険しくなってきました。気が付くと
里山の中腹に居るような感じです。で、唐突に急勾配を
下ったところに【14:飯給駅】がありました。「いたぶ」…
これも難読駅ですね。

・駅近くの踏切にて、列車が来ました。
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■14:飯給駅
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駅前にある田んぼと、その先の里山が、良い景色を作っていま
した。一方、My息子と僕は里山を登る階段を上がり、その先に
ある「白山神社」にお参りに行きました。周囲には誰も居
らず、神秘的な感じでした。

・白山神社から飯給駅方面を臨む
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・自転車を漕げないほどの急坂に、皆ギブアップ。
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暫く、険しい地形のアップダウンが続きます。この先、素掘
りのトンネルが3連続。今回是非訪問したい、とのK分君の
リクエストの場所です。「柿崎台第一トンネル」「柿崎台
第二トンネル」「永昌寺トンネル」です。何れも、見事な
素掘りトンネルでした。明治時代に掘られたトンネルとの
ことで、歴史を感じます。断面が将棋の駒のような形(観音
堀り)をしているところが、特徴的です。

・見事な素掘りトンネル。断面が将棋の駒のような形です。
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しかし、各トンネルで山越えをしているわけで、トンネルの
前後に大きなアップダウンがあります。計3回の上り下りを
繰り返し、皆体力がそぎ落とされてきました。見ると、My
息子が青息吐息です。これは、そろそろヤバいかなぁ。

【15:月崎駅】に到着しました。ここで、先ほどまで疲れ
た顔をしていたMy息子が、ここで生気を取り戻しました。
この駅の最寄り、養老川の岸壁に、My息子が行きたがって
いたスポット「チバニアン露頭」があるからです。

■15:月崎駅
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地磁気逆転の痕跡が残っている地層が、地上に見える形で
出現している、とのこと。この地磁気逆転時代の地質年代
が千葉に因んで「チバニアン」と命名されています。地質
年代が日本の地名に因んで付けられるのは初めての快挙、
とのことです。

・訪問者向けの案内地図がありましたが…これは難解な。。。
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・自転車でビジターセンターに向かいます。
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月崎駅から坂道だらけの道を10分ほど走り、やっと到着しま
した。コレ…徒歩だとかなり大変なのでは。。。駐車場と
簡易建設のビジターセンターがありました。ビジターセンター
で記名した後、職員(ボランティアかな?)の方が、展示物
を使ってチバニアンについて諸々説明して下さいました。
My息子は興味津々。

・到着、チバニアンビジターセンター。
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その後、チバニアン地層を現地に見に行きます。養老川の
川面に向かって下っていくのですが、養老川の渓谷が深く、
かなりの高さを下ります。帰りの登り返しが大変そう。。。

・養老川が増水している時は、長靴が必須です。
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養老川の川面に到着。おー、確かに地層が良く見えます。
見事ですなー。国際地質科学連合により認められた印である
ゴールデンスパイクが岸壁に打ち込まれていました。

・見事な地層が見られました。
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・これがウワサのゴールデンスパイクだ!
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川床にも説明員の方が居て、地層や古代の話などを、My息子
に熱心に説明して下さいました。本日はMy息子用にクロックス
を持ってきています。運動靴から履き替え、養老川の水に足
を入れて楽しんでいました。平たい川底のそこかしこに、古代
の貝の化石や恐竜の足跡などがあることを説明員の方に教えて
もらいました。My息子はそれらを見付けることができて、
大いに喜んでいました。良かったねー。

・川底にも、古代の痕跡が沢山残っているようです。
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先ほどの標高を登り返し、再びビジターセンターに戻りま
した。時刻は15:10。陽は西日になりかかりつつも、しっかり
照り付けています。それにしても酷い暑さだ。。。My息子は
隣の売店で売っていたラムネ飲料を飲んで、涼を得ました。

サイクリング再開。次の駅は【16:上総大久保駅】。緑の
濃い中にある一面一線の小さな駅です。待合室には、「となり
のトトロ」の絵が描かれていました。バス停でお父さんを待つ
有名なシーンですね。あれ? このシーンって、さつきちゃん
がメイちゃんをおんぶしていなかったっけ?

■16:上総大久保駅
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・メイちゃんは何処に?
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アップダウンのある道を更に走ります。先ほどチバニアン
地層を見て機嫌の良くなったMy息子が、再び疲れを思い
出してきた頃に、【17:養老渓谷駅】に到着しました。
時刻は15:45。

■17:養老渓谷駅
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小湊鉄道の多くの列車がここが終点です。更に一駅先の終点
まで行く列車は、一日5往復のみとなります。この駅は観光地
への窓口だけあって、駅の規模も駅前の規模も大きいです。
多くの観光客は、養老渓谷の散策と温泉旅館への宿泊のため、
この駅で下車することになります。

間髪入れずにトロッコ列車がやってきました。本日2往復目
の列車ですね。トロッコ列車も、ここ養老渓谷駅が終点です。
折り返しは16:05発です。本日、子供はトロッコ列車の乗車
整理券が無料、というキャンペーンが行われていました。
ここでこのトロッコ列車に乗って帰る、という選択肢もあり、
既に疲れているMy息子が心を動かされているようでした。
が、もう一駅自転車で走って、小湊鉄道を完全攻略すること
に心は決まったようです。

さあ、最後の険しい区間だ。この区間が何気に長い…。
線路長だけで4.2km。線路に直接沿う道路がありません
ので、一旦来た道を戻り、県道沿いに走ります。緑の多い
山道が続き、いかにもサイクリングらしい景観が広がって
います。ですが、それを堪能する余裕はありません。
アップダウンが何度も繰り返され、体力がどんどんそぎ落と
されていきます。

ほどなくMy息子が「右手に駅があるよー」と叫びました。
…おっと、気の遠くなっている僕、うっかり通り過ぎて
いました。orz…

やっと到着!【18:上総中野駅】。時刻は16:40でした。
これにて小湊鉄道サイクリング完全攻略。本日の走行距離は、
53.1kmでした。My息子は、大変満足そうです。よく頑張り
ました。この先、線路は別会社の「いすみ鉄道」として
外房線の大原駅まで続いていますが、本日はここで終了と
なります。

■18:上総中野駅
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・自転車での走行距離は53.1kmでした。
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上総中野駅は無人駅ながらログハウス風の瀟洒な構えの駅舎
です。僕はかなり昔に鉄道旅行で一度だけ来たことがあり、
その時の記憶とも重なって、懐かしい気分になりました。
駅には鉄道ファンと思われる旅行者が数名居るのみで、
夕方の雰囲気も手伝って、どことなく寂しい印象を受け
ました。

帰りの列車は17:38、一時間近くあります。自転車の折り畳み、
収納の作業はのんびりとできました。K分君が自転車に乗って、
暫くの間消えていました。ほどなく戻ってきましたが、何と
ビールを購入して携えていました。おー、僕は全く気付かな
かったのですが、営業している商店が目に留まったとのこと。
凄い洞察力です。

・17:38の出発を待つ小湊鉄道
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・ほどなく、いすみ鉄道も入線してきました。
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列車は定刻通り17:38に出発。すかさずK分君と僕はビールで、
My息子は大好きなメロンソーダで乾杯。K分君は駄菓子等の
おつまみも購入して下さっていたので、列車の中でプチ宴会。
暫くの間は、乗客も少なく、宴会を楽しむことができました。

・小湊鉄道は、やはりキハ210が似合います。
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・帰りの列車内でカンパーイ!
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車窓に目をやると、本日自転車で漕いできた道路や景色が
見え隠れしています。だんだん暗くなってきました。五井駅
着18:56。列車で1時間以上走り、本日のサイクリングでかなり
の距離を走ったことが感じられました。

五井駅で夕食。五井駅東口を出て、最初に目に付いた居酒屋
「さかなや道場」に入りました。大きな輪行袋を持参しての
入店でも嫌な顔をされず、良かったです。あと、子供連れ
でも問題無し、ということで助かりました。

大人達は生ビールで乾杯。先ほど列車の中で缶ビールを
飲んだことは、既にノーカンで。My息子は、青りんご
ジュースを飲みました。炙りしめ鯖、ゴマダレ鮮魚など、
魚介メイン。美味しかったです。My息子は、サーモン丼を
食べて喜んでいました。飲食しつつ、本日のサイクリング
の回顧やら反省やら。

・盛り上がってまいりました。
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ちょっと長居をして、20:30に退店。長居をしてしまった
理由は、五井から乗り換え無しで品川まで至れる総武線
快速直通の列車の時刻を待っていたためです。往路と同様、
グリーン車に乗りました。五井駅20:52発。

・夜の五井駅にて、雰囲気のある小湊鉄道。
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K分君は半蔵門線でお帰りとのことで、錦糸町で下車しました。
今日はお疲れ様、さようならー。品川駅22:04着。品川から
京急線に乗って、糀谷駅着。帰宅時刻は22:30過ぎくらい
でした。すっかり遅くなっちゃったなー。

本日はこんな感じの、小湊鉄道サイクリングでした。比較的
近場ながら、なかなか味のあるサイクリングを楽しめたと
思います。My息子は、早くも「次はいすみ鉄道を自転車で
攻略したい」などと言っています。この房総縦貫の野望が
果たされるのは、いつの日になることやら…?

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