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富士山御来光登山(二日目) [登山・アウトドア]

起床時刻1:15。案の定、頭が痛く、気分も悪い状況です。
My奥さんも僕と同じような体調のようです。…が、ここは
頑張っての行動開始です。一般客の部屋で行動を起こす人は
少ししか居ませんでした。逆に別棟の団体様はゴソゴソと
動き出しています。

お手洗いの行列や、登山道の渋滞などを考えると、団体様
よりも先に行動を開始することがキモとなります。そうそう、
9月も中旬になりますと、山頂のお手洗いがCloseとなるので、
ここで必ず立ち寄っておかなければなりません。

・既に山小屋の前には多くの登山者が!
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1:50、登山開始です。さ、寒い! 風もビュービュー吹いて
います。あまり快適な天候とは言えませんが、周囲には
沢山の登山者が居ます。団体様を出し抜いて先に行動を
起こしたぜ!…などと喜んでいたのは全く意味が無く、
小屋泊まりではない登山者が続々と登山道を歩いていたの
です。徹夜登山ですね。

無数のヘッドライトが登山道の軌跡を描いている…そんな
冗談めいた話を聞いたことがありますが、正に今、目の前に
広がっていました。こんなに沢山の人が富士山頂を目指して
いる…頭がクラクラしてきました。

・眼下に素晴らしい夜景が見える。
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既に遅れを取ったような気分でいたのですが、まあ、結局は
慎重に慎重を重ねたローペースで登りましたので、じゃん
じゃん後続に抜かれたわけですが。もう、体力や筋力では
なく、高山病だけを恐れての登山と言っても過言ではあり
ませんでした。

ゆっくり登り、休憩も多めに取りました。登山者が沢山居て、
各パーティーのペースや休憩インターバルの差がマチマチの
ため、色々な場所で人が滞留しています。9合目を過ぎると
登山道は険しさを増し、渋滞ができてきました。早目の行動
開始だったので、本日は懸念はありませんが、日の出ギリギリ
の時刻だと渋滞で山頂に到達できないままに日の出を迎えて
しまう…などと言う怖い話も聞いたことがあります。

・遂に山頂の鳥居に到達
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3:45、遂に山頂に到着しました。見慣れた山頂の光景ですが、
真っ暗でちょっと怖いです。気温が低く、風がビュービュー
吹いていて、もう立っても居られないほどの悪天候でした。
山頂を踏んだ感激も束の間、My奥さんと2人でツェルトを
かぶって寒風をしのぎます。まるで遭難者のビバークですね。

4:00、周囲が濃いガスに包まれ、強風に打たれて雨のような
状態になってきました。ご来光なんてほぼ絶望的ではない
ですか。山頂に居た誰もが諦めていたところ、5:00頃に急激に
ガスが晴れて、視界がクリアになってきました。日の出がある
であろう空は雲で覆われているようでした。…が、地平線
(水平線か?)の直上が僅かに雲が切れているようでもありました。

・雲が切れた!
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・いよいよか!
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5:15。彼方から一筋の光が昇りました。何と、見事なご来光では
ありませんか!…皆、大喜び。他の人の登山記などを拝見させて
いただくと、ご来光時に「万歳三唱」が聞かれる…という記述が
よく見られますが、本日はそんなことはなく、皆狂喜乱舞の大
フィーバー状態でした。死にそうな寒さを耐え、ガスの絶望から
一気に好転した事態の変化のギャップが、それをより一層際立たせ
ます。とにかくこれはもう見事…としか言いようがありません。

・やった! ご来光だ!
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・山頂には沢山の登山者がひしめいている。
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この皆の感動の要素は、目の前の景観の素晴らしさだけでは決して
無く、ここに到達するまでに様々な苦労を乗り越えてきたからなん
でしょうね。今年はトータルで20万人以上も富士山に登った…との
ことです。うち何万人がご来光を見ることができたのかは知り
ませんが、誰しもこの山頂に日の出時に立つことには、大分の苦労
があったに違いありません。

さて、思いの外小さく見える太陽も、見る見るうちに光量を増し、
もう普通の朝の明るさになっていました。一旦完全に顔を出した
太陽ですが、ほどなくその上にあった厚い雲に隠れてしまいました。
これにてご来光は終了です。

皆、満足して、下山を開始します。強風のため、お鉢巡りが中止
された登山ツアーが多いように見受けられます。火口に転落しても
不思議ではない突風が吹いていますからね。そのようなわけで
コンサートの終わった会場前の駅改札の如く、下山道に一気に人が
流れ込みます。こんなに沢山の人が山頂に居たとは、驚きです。

・途方も無い数の登山者が途切れ無く下りていく。
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下りもそれなりに負担はかかりますが、登りのそれに比べれば
大したことはありません。一気に下山し、7合目の山小屋の前で
眼前に山中湖を俯瞰しながらお弁当の朝食を食べました。昨夜の
うちに山小屋で配られた朝食です。

・山中湖を見ながらの食事
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・こんなお弁当
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その後はもう一目散に下山しました。下山道は砂が多く、足には
優しいのですが、滑って転びやすいです。また、砂…と言うか
火山灰でしょうか…細かくて目や口に容易に入って困ります。

・ブルドーザーが急傾斜を下っていた。
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・本日も見事な青空の登山日和
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そんなこんなで六合目で昨日の登山道と合流し、見覚えのある
トレッキング道を歩きます。本日日中の富士登山者とすれ違う
ようになります。山頂付近は強風でしたが、麓近くは晴れている
ようで、やはり登山日和です。ようやく五合目登山口に到着
しました。お疲れ様ー! 無事に下山できて何よりです。

・無事に五合目まで下山
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見ると昨日よりも観光バスが増えていて、観光客が沢山居ます。
また、駐車場の空きを待つ一般車が長蛇の列をなしていました。

そそくさと車を出して、麓にある「葭池温泉」に行きました。
登山の後はやはり温泉でしょう。客が他に入っていなく、貸切
みたいで良かったです。

・貸切!
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その後、近くにある美味しい吉田うどん屋「しんたく」に寄ってみた
のですが、混雑のため入店を諦めました。途中、いくつかの吉田
うどんのお店に入ろうと試みたのですが、軒並み大混雑。人気
あるのですねー。…と言うことで、中央道が混み始めると厄介
ですので、一目散に帰ることにしました。

今回はこんな感じの登山でした。
また登りたいです、富士山!

・やはり帰宅後は、富士山に因んで「ふじやまビール」を!
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P.S.
本当は明日、有給を取って休養の予定だったのですが、外せない
仕事が入ってしまいました。でも何とか問題無くお仕事をこなせ
ました。前回の富士登山では翌日死んでいましたので、今回の
方がマシだったことになります。図らずも体力向上を確認する
ことができたことになります。


(10/10朝掲載)
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