両神山登山 [登山・アウトドア]
未だ梅雨明けではなく、関東全般が曇りの天気予報ですが、埼玉県
のみ晴れの時間が長い予報となっています。そんなチャンスを使って
山登りに出かけてきました。起床時刻5:00、お弁当を作って6:00に
出発。6:50池袋発の西武線特急「ちちぶ号」に乗って、西武秩父へ。
・特急「ちちぶ号」
ここからバスに乗って小鹿野町役場まで行き、さらに別のバスに
乗り継いで終点の日向大谷口で下車。時刻は9:45です。山麓の
奥の奥まで遥々やって来た感があります。本日の登山は「両神山」、
標高1,723m。登山道の比高にして1,100mを登る、ちょっとハードな
登山となります。
・小鹿野町役場の前でバスを乗り継ぐ。
・日向大谷口バス停の横にある駐車場
支度をして、10:00に登山開始。すぐ目の前に「両神山荘」があり
ました。山荘前では白いワンコがグッタリと横になっていました。
暑さでうだっているのでしょうか。日差しが強く、気温が高くなり
そうです。
・こんな感じの登山道でスタート
最初は樹林帯の中を比較的緩い坂が続きます。緑が濃くて気持ちの
良い歩きです。30分ほど歩くと、沢を橋で渡る箇所がありました。
透明な水が涼しげです。その後、沢に付かず離れず上流に上り、
途中計4回の渡渉がありました。渡渉箇所では川の石に苔が生えて
いて、滑りやすくて危険です。川の水はとても冷たく、手を入れると
痺れるほどです。最後の渡渉の後、沢を離れて急坂が始まります。
・途中に「七滝沢コース」分岐があり、こちらはやや難路とのこと。
・涼しげな渡渉を何度も楽しめる。
つづら折れで山を登っていきます。この辺りで何人かの下山者と
すれ違いました。マイカーで朝一番で入った人達の下山ラッシュで
しょうか。途中ですれ違った一人のお兄さんが、挨拶がてら「なか
なかタフな山ですね。」と話していました。まだ半分も来ていま
せんが、僕もMy奥さんもすっかり疲れています。確かにタフな山
なようです。
・標高が低いうちは割とジメジメしている。見事に苔蒸した岩々。
ひと頑張りで清滝小屋に到着しました。ログハウス風で瀟洒な建物
でした。小屋の前には炊事ができる場所があり、水場もあります。
以前は食事付きの有人小屋でしたが、2年ほど前に営業が廃止され、
今では避難小屋となっています。裏手にある名物の「清滝」は時期
が悪いのか枯れていて、ほとんど水が流れていませんでした。
・ログハウス風の清滝小屋。営業時に泊まってみたかった!
ここまでに距離的には4/5くらい来ました、しかしながら急坂が更に
キツくなり、まだまだ先は長いです。尾根上を目指して延々と続く
つづら折れをひたすら登っていきます。やっとの思いで尾根上に出た
ところで視界が開けました。おおっ、良い景色! ここから先は
鎖場が続きます。ここ日向大谷口ルートの鎖場はそれほど難易度は
高くありませんが、油断は禁物です。なお、両神山には八丁尾根
ルートという鎖が沢山あるルートがあるのですが、こちらはより
危険で、中級者以上向けです。
・My奥さん、鎖場を登攀中。
鎖場の一つでおばさんの集団が下っていて、すれ違いのため
しばらく停滞しました。どうやら岩場の下り方がわからず、どの
人も難儀しているようです。下から「ストックが邪魔なら落として
も良いよー!」などと仲間が掛け声をかけていました。岩が浮いて
いる箇所もあり、落石を誘発しそうで大変危険です。ここでの待ち
時間によるロスタイム10分。
・深い山の中に突如現れる両神神社の鳥居
・狛犬の石造は、精悍な顔つきの山犬!
山頂に辿りつく前に一つピークがあり、そこに両神神社があります。
鳥居の前の駒犬は山犬でした。両神山は山犬信仰とのことです。
ピークを少し下ってから、いよいよ最後の登りです。数か所の鎖場を
上り詰めると、ついに両神山の頂上が現れました。時刻は13:30、
ついに登頂です! 岩の先が尖っているような、いかにも「山頂」と
いった風情のある山頂でした。二等三角点が据えられています。
・やった、登頂!
・山頂三角点
山頂は比較的狭く、人が10人も居たら一杯のスペースなのですが、
時刻が遅いため、僕達を入れて5人程度でした。それにしても、
素晴らしいパノラマです。東側は遥か遠くに小さく街が見え、西側に
目をやると奥秩父の深い山々が見渡せます。何と言うか山々の懐の
深さが伝わってくる景色ではありませんか。
・山頂からは抜群の眺望が楽しめる。
山頂でお弁当を食べ、コーヒーを淹れて飲み、ゆっくりと休みました。
時刻は既に14時を回っています。この山の山頂に滞在しているには
十分過ぎるくらい遅い時刻です。やがて僕達以外の人は居なくなり、
山頂は二人占めとなりました。
下山開始。元来た道を引き返します。急坂の下りで危険な箇所が沢山
あります。ゆっくりと慎重に降りました。これがまた長い下りなん
ですよね。。。よくこんな所を登ってきたものだ…と感心してしまう
くらい。延々黙々と下りと格闘しました。
ややペースを落としての下りだったため、途中で時刻が17時を回って
しまいました。夏で陽が長いものと油断していたのですが、山の東面
の登山道のため一気に暗さがやってきました。急ぎつつ、かつ慎重に
下り、17:30に無事に下山終了。もしもトラブルで下山が遅くなったら、
ちょっとヤバかったかもしれません。開始が遅い登山は敬遠すべきと、
改めて感じました。
・両神山荘前には、朝とは違う茶色いワンコが居た
18:16の最終バスに乗って帰ります。行きの時と同じバス/運転手
さんでした。行きもそうだったのですが、この運転手さんがかなりの
凄腕で、大きなサイズのバスを自由自在に操って山道を走りました。
山肌やガードレールすれすれのカーブをスイスイと通り抜ける
ドラテクに、僕もMy奥さんも感心しきりです。
日向大谷口→小鹿野町役場→西武秩父駅とバスを乗り継ぎ、西武
秩父着19:30。近くで大きなお祭りがあったらしく、周辺は多くの
人で賑わっていました。列車待ちの時間で、駅前から大きな花火が
上がるところを見ることができました。
さて、お腹が空いているのですがレストラン等に入っている持ち
時間はありません。駅前のミスタードーナッツでドーナッツ等を
買い、帰りの特急列車の中で缶ビールとともにいただきました。
何だか変な夕食でした。そんな感じで22時ちょっと過ぎに帰宅。
お疲れ様ー!
今回の両神山登山ですが、登山道の感じが変化に富んでいて面白い
と思いました。一方で、予想していたよりもハードな山でした。
上りだけでなく下りもそれなりに苦しみ、二人とも後日に筋肉痛で
苦しむことになります(苦笑)。
実力が上がったら、次は鎖場が多いと言われている八丁尾根コース
に挑戦してみたいと思います。
(7/31夜掲載)
のみ晴れの時間が長い予報となっています。そんなチャンスを使って
山登りに出かけてきました。起床時刻5:00、お弁当を作って6:00に
出発。6:50池袋発の西武線特急「ちちぶ号」に乗って、西武秩父へ。
・特急「ちちぶ号」
ここからバスに乗って小鹿野町役場まで行き、さらに別のバスに
乗り継いで終点の日向大谷口で下車。時刻は9:45です。山麓の
奥の奥まで遥々やって来た感があります。本日の登山は「両神山」、
標高1,723m。登山道の比高にして1,100mを登る、ちょっとハードな
登山となります。
・小鹿野町役場の前でバスを乗り継ぐ。
・日向大谷口バス停の横にある駐車場
支度をして、10:00に登山開始。すぐ目の前に「両神山荘」があり
ました。山荘前では白いワンコがグッタリと横になっていました。
暑さでうだっているのでしょうか。日差しが強く、気温が高くなり
そうです。
・こんな感じの登山道でスタート
最初は樹林帯の中を比較的緩い坂が続きます。緑が濃くて気持ちの
良い歩きです。30分ほど歩くと、沢を橋で渡る箇所がありました。
透明な水が涼しげです。その後、沢に付かず離れず上流に上り、
途中計4回の渡渉がありました。渡渉箇所では川の石に苔が生えて
いて、滑りやすくて危険です。川の水はとても冷たく、手を入れると
痺れるほどです。最後の渡渉の後、沢を離れて急坂が始まります。
・途中に「七滝沢コース」分岐があり、こちらはやや難路とのこと。
・涼しげな渡渉を何度も楽しめる。
つづら折れで山を登っていきます。この辺りで何人かの下山者と
すれ違いました。マイカーで朝一番で入った人達の下山ラッシュで
しょうか。途中ですれ違った一人のお兄さんが、挨拶がてら「なか
なかタフな山ですね。」と話していました。まだ半分も来ていま
せんが、僕もMy奥さんもすっかり疲れています。確かにタフな山
なようです。
・標高が低いうちは割とジメジメしている。見事に苔蒸した岩々。
ひと頑張りで清滝小屋に到着しました。ログハウス風で瀟洒な建物
でした。小屋の前には炊事ができる場所があり、水場もあります。
以前は食事付きの有人小屋でしたが、2年ほど前に営業が廃止され、
今では避難小屋となっています。裏手にある名物の「清滝」は時期
が悪いのか枯れていて、ほとんど水が流れていませんでした。
・ログハウス風の清滝小屋。営業時に泊まってみたかった!
ここまでに距離的には4/5くらい来ました、しかしながら急坂が更に
キツくなり、まだまだ先は長いです。尾根上を目指して延々と続く
つづら折れをひたすら登っていきます。やっとの思いで尾根上に出た
ところで視界が開けました。おおっ、良い景色! ここから先は
鎖場が続きます。ここ日向大谷口ルートの鎖場はそれほど難易度は
高くありませんが、油断は禁物です。なお、両神山には八丁尾根
ルートという鎖が沢山あるルートがあるのですが、こちらはより
危険で、中級者以上向けです。
・My奥さん、鎖場を登攀中。
鎖場の一つでおばさんの集団が下っていて、すれ違いのため
しばらく停滞しました。どうやら岩場の下り方がわからず、どの
人も難儀しているようです。下から「ストックが邪魔なら落として
も良いよー!」などと仲間が掛け声をかけていました。岩が浮いて
いる箇所もあり、落石を誘発しそうで大変危険です。ここでの待ち
時間によるロスタイム10分。
・深い山の中に突如現れる両神神社の鳥居
・狛犬の石造は、精悍な顔つきの山犬!
山頂に辿りつく前に一つピークがあり、そこに両神神社があります。
鳥居の前の駒犬は山犬でした。両神山は山犬信仰とのことです。
ピークを少し下ってから、いよいよ最後の登りです。数か所の鎖場を
上り詰めると、ついに両神山の頂上が現れました。時刻は13:30、
ついに登頂です! 岩の先が尖っているような、いかにも「山頂」と
いった風情のある山頂でした。二等三角点が据えられています。
・やった、登頂!
・山頂三角点
山頂は比較的狭く、人が10人も居たら一杯のスペースなのですが、
時刻が遅いため、僕達を入れて5人程度でした。それにしても、
素晴らしいパノラマです。東側は遥か遠くに小さく街が見え、西側に
目をやると奥秩父の深い山々が見渡せます。何と言うか山々の懐の
深さが伝わってくる景色ではありませんか。
・山頂からは抜群の眺望が楽しめる。
山頂でお弁当を食べ、コーヒーを淹れて飲み、ゆっくりと休みました。
時刻は既に14時を回っています。この山の山頂に滞在しているには
十分過ぎるくらい遅い時刻です。やがて僕達以外の人は居なくなり、
山頂は二人占めとなりました。
下山開始。元来た道を引き返します。急坂の下りで危険な箇所が沢山
あります。ゆっくりと慎重に降りました。これがまた長い下りなん
ですよね。。。よくこんな所を登ってきたものだ…と感心してしまう
くらい。延々黙々と下りと格闘しました。
ややペースを落としての下りだったため、途中で時刻が17時を回って
しまいました。夏で陽が長いものと油断していたのですが、山の東面
の登山道のため一気に暗さがやってきました。急ぎつつ、かつ慎重に
下り、17:30に無事に下山終了。もしもトラブルで下山が遅くなったら、
ちょっとヤバかったかもしれません。開始が遅い登山は敬遠すべきと、
改めて感じました。
・両神山荘前には、朝とは違う茶色いワンコが居た
18:16の最終バスに乗って帰ります。行きの時と同じバス/運転手
さんでした。行きもそうだったのですが、この運転手さんがかなりの
凄腕で、大きなサイズのバスを自由自在に操って山道を走りました。
山肌やガードレールすれすれのカーブをスイスイと通り抜ける
ドラテクに、僕もMy奥さんも感心しきりです。
日向大谷口→小鹿野町役場→西武秩父駅とバスを乗り継ぎ、西武
秩父着19:30。近くで大きなお祭りがあったらしく、周辺は多くの
人で賑わっていました。列車待ちの時間で、駅前から大きな花火が
上がるところを見ることができました。
さて、お腹が空いているのですがレストラン等に入っている持ち
時間はありません。駅前のミスタードーナッツでドーナッツ等を
買い、帰りの特急列車の中で缶ビールとともにいただきました。
何だか変な夕食でした。そんな感じで22時ちょっと過ぎに帰宅。
お疲れ様ー!
今回の両神山登山ですが、登山道の感じが変化に富んでいて面白い
と思いました。一方で、予想していたよりもハードな山でした。
上りだけでなく下りもそれなりに苦しみ、二人とも後日に筋肉痛で
苦しむことになります(苦笑)。
実力が上がったら、次は鎖場が多いと言われている八丁尾根コース
に挑戦してみたいと思います。
(7/31夜掲載)
瑞牆山(みずがきやま)登山 [登山・アウトドア]
一夜明けても本日の天気予報は変わっていないようです。登山決行!
行き先は山梨県にある「瑞牆山(みずがきやま)」です。標高2230m。
起床時刻5:15。お弁当を作って6:15出発。新宿発7:00の特急あずさ
1号に乗って、韮崎着8:40。ここからバスに乗って1時間以上、10:15
あたりにみずがき山荘に到着しました。遥々時間をかけてやって来た
感があります。こんな時刻から登山スタートとは大分遅くてアレなの
ですが、特急列車もバスも今回のスジが始発であるため、仕方あり
ません。なお、ここ終点まで来た登山者は、僕達を含めても5人程度
でした。登山者のほとんどは自動車でいらっしゃるのでしょう。
・バスで遥々やって来た
・みずがき山荘
みずがき山荘前で支度をして、10:30に出発。登山道は林のような
樹林帯から始まります。最初は緩やかな尾根線の登りが続き、山登り
としては楽な印象を受けます。登山道が広がっていたり、途中に
あらぬ方向に分岐する道があったりして、紛らわしい箇所があったり
しますが、基本は尾根線を登っていくだけです。
・林のような樹林の中の登山道
45分ほど登ったところで、水場が現れました。見るとじゃんじゃん
水が湧いています。飲んでみると、冷たくて美味しいではありま
せんか。生き返ります。そこからすぐの場所に山小屋「富士見平小屋」
があります。山小屋前には多くの人がたむろしていました。いくつか
テントも張られているようです。
・冷たくて美味しい山の水
・緑の中の富士見平小屋
そのまま東に進むと金峰山に行くことができますが、僕達は北に進み
瑞牆山を目指します。しばらくアップダウンの少ない道を進んでいくと、
登山道は唐突に下りに転じました。標高を50mも捨てて下り切った
ところで天鳥川を渡渉。透明で綺麗な水の流れでした。
・天鳥川の清流を渡渉
ここからは傾斜がキツくなり、周囲に大岩や奇岩が目立つように
なってきます。瑞牆山は山岳信仰の山らしく、途中にケルンや岩の
つっかえ棒(?)のようなものが多数見受けられました。岩により
登山道の険しさが増し、日頃の運動不足のためにけっこう足に来ます。
そうは言いながらも何人かの登山者を抜きました。皆さん苦戦されて
いるようです。登山としては大分時刻が遅いため、下山者とのすれ
違いも多かったです。
・岩につっかえ棒のようなものが施されている
・My奥さんと巨岩の大きさを比べてみよう
どんどん登って行くと、樹林帯ながら後ろを振り向くと眺望の良い
景色が見えることが多くなり、励みになります。やがて周囲の山
よりも標高が高くなってきました。
・登山道から奇岩が見える
天鳥川から1時間ほど登ったところで、北側からの登山道が合流し
てきました。更に少し登ると突然樹林が切れて視界が開けます。
山頂でした。時刻は12:50。やったね! 標柱の前で記念撮影を
撮りました。残念ながら三角点はありません。地図によっては
記載されているものもありますが、既に消失したとのことです。
・到着! 瑞牆山山頂
・標高2230m、百名山
山頂からの眺望は抜群です。大迫力の景色が目の前に広がって
います。梅雨時の晴れ間ですので、全体的にガスっぽくシャッキリ
はしないのですが、本当に素晴らしいパノラマです。残念ながら
富士山は見えませんでしたが、八ヶ岳あたりはうっすらと見る
ことができました。目の前にどっしりとした金峰山も見えます。
いつか登ってみたい山です。
山頂の露岩部分はそれほど広くはありませんが、20~30人くらい
の人が座ってお弁当を食べていました。現在は梅雨時で、かつ昼食
タイムには遅い時刻ですので、これでも人が少ないのでしょう。
シーズン中は山頂に人が入り切らないくらい集まる日もあるとの
ことです。さすが百名山…。僕達も山頂でお弁当を食べました。
雄大な景色を眺めながらのお弁当は最高です。早朝に起床して
作った甲斐がありました。
・海苔弁当の頻度が多いような。。。
山頂を大いに堪能し、13:45に下山開始。頑張って15:30のバスに
乗ることができれば、途中の増富温泉で入浴してからその後の最終
バスに乗って帰ることができるのですが、コースタイム的には
大急ぎで行かなければなりません。今回は温泉は諦めて、ゆっくり
帰ることにしました。のんびりと歩き、途中の天鳥川のあたりで
遊んだりもしました。
みずがき山荘到着15:50。無事に下山することができました。
バスの時刻までには50分ほどあります。大分余裕の山歩きでした。
16:40の最終バスに乗って韮崎駅に戻ります。乗客は僕達も含めて
4人でした。途中の増富温泉から5人くらい乗車してきたのですが、
入浴後…という感じでちょっと羨ましかったです。ウトウトして
いるうちに18:00に韮崎駅に到着。
韮崎から普通列車で甲府まで行き、駅近くにある「小作」で
"ほうとう"を食べてきました。と言っても、My奥さんが「かぼちゃ
ほうとう」を食べ、僕は「豚肉おじや」を食べました。小作の
ラインナップとしては「ほうとう」「すいとん」「おじや」が
あるのですが、「おじや」だけ今まで食べたことがありません
でした。で、今回食べてみたのですが、スープを米が吸うため、
しっかり旨味がして美味しい反面、大層なボリュームになります。
完食しましたが、く、苦しー!!
・「小作」の豚肉おじや、ボリューム満点!
食後、特急列車の時間まで少々あったため、駅近くの「舞鶴城公園」
に行きました。前々から気になっていたこの場所ですが、今回初めて
来ることができました。城址に作られた公園で、奇麗に整備されて
いました。既に日が落ちて人が少なく、ライトアップ部分以外の照明も
暗めだったため、夜はちょっと怖い感じもしました。
・荒城の月…のようなシーンが撮れた
20:00発の特急かいじ号に乗って新宿まで行き、埼京線で大崎を
目指します。帰宅時刻22:00。…遅い時刻の帰宅、しかも大変に
疲れています。これは明日あたり筋肉痛が来そうです。明日が
平日なところが大変心配なところです。
…とまあ、こんな感じの登山でした。本日は今年初めての登山で、
運動不足の体にはちょっとキツかったですが、大変楽しかったです。
(7/18夜掲載)
行き先は山梨県にある「瑞牆山(みずがきやま)」です。標高2230m。
起床時刻5:15。お弁当を作って6:15出発。新宿発7:00の特急あずさ
1号に乗って、韮崎着8:40。ここからバスに乗って1時間以上、10:15
あたりにみずがき山荘に到着しました。遥々時間をかけてやって来た
感があります。こんな時刻から登山スタートとは大分遅くてアレなの
ですが、特急列車もバスも今回のスジが始発であるため、仕方あり
ません。なお、ここ終点まで来た登山者は、僕達を含めても5人程度
でした。登山者のほとんどは自動車でいらっしゃるのでしょう。
・バスで遥々やって来た
・みずがき山荘
みずがき山荘前で支度をして、10:30に出発。登山道は林のような
樹林帯から始まります。最初は緩やかな尾根線の登りが続き、山登り
としては楽な印象を受けます。登山道が広がっていたり、途中に
あらぬ方向に分岐する道があったりして、紛らわしい箇所があったり
しますが、基本は尾根線を登っていくだけです。
・林のような樹林の中の登山道
45分ほど登ったところで、水場が現れました。見るとじゃんじゃん
水が湧いています。飲んでみると、冷たくて美味しいではありま
せんか。生き返ります。そこからすぐの場所に山小屋「富士見平小屋」
があります。山小屋前には多くの人がたむろしていました。いくつか
テントも張られているようです。
・冷たくて美味しい山の水
・緑の中の富士見平小屋
そのまま東に進むと金峰山に行くことができますが、僕達は北に進み
瑞牆山を目指します。しばらくアップダウンの少ない道を進んでいくと、
登山道は唐突に下りに転じました。標高を50mも捨てて下り切った
ところで天鳥川を渡渉。透明で綺麗な水の流れでした。
・天鳥川の清流を渡渉
ここからは傾斜がキツくなり、周囲に大岩や奇岩が目立つように
なってきます。瑞牆山は山岳信仰の山らしく、途中にケルンや岩の
つっかえ棒(?)のようなものが多数見受けられました。岩により
登山道の険しさが増し、日頃の運動不足のためにけっこう足に来ます。
そうは言いながらも何人かの登山者を抜きました。皆さん苦戦されて
いるようです。登山としては大分時刻が遅いため、下山者とのすれ
違いも多かったです。
・岩につっかえ棒のようなものが施されている
・My奥さんと巨岩の大きさを比べてみよう
どんどん登って行くと、樹林帯ながら後ろを振り向くと眺望の良い
景色が見えることが多くなり、励みになります。やがて周囲の山
よりも標高が高くなってきました。
・登山道から奇岩が見える
天鳥川から1時間ほど登ったところで、北側からの登山道が合流し
てきました。更に少し登ると突然樹林が切れて視界が開けます。
山頂でした。時刻は12:50。やったね! 標柱の前で記念撮影を
撮りました。残念ながら三角点はありません。地図によっては
記載されているものもありますが、既に消失したとのことです。
・到着! 瑞牆山山頂
・標高2230m、百名山
山頂からの眺望は抜群です。大迫力の景色が目の前に広がって
います。梅雨時の晴れ間ですので、全体的にガスっぽくシャッキリ
はしないのですが、本当に素晴らしいパノラマです。残念ながら
富士山は見えませんでしたが、八ヶ岳あたりはうっすらと見る
ことができました。目の前にどっしりとした金峰山も見えます。
いつか登ってみたい山です。
山頂の露岩部分はそれほど広くはありませんが、20~30人くらい
の人が座ってお弁当を食べていました。現在は梅雨時で、かつ昼食
タイムには遅い時刻ですので、これでも人が少ないのでしょう。
シーズン中は山頂に人が入り切らないくらい集まる日もあるとの
ことです。さすが百名山…。僕達も山頂でお弁当を食べました。
雄大な景色を眺めながらのお弁当は最高です。早朝に起床して
作った甲斐がありました。
・海苔弁当の頻度が多いような。。。
山頂を大いに堪能し、13:45に下山開始。頑張って15:30のバスに
乗ることができれば、途中の増富温泉で入浴してからその後の最終
バスに乗って帰ることができるのですが、コースタイム的には
大急ぎで行かなければなりません。今回は温泉は諦めて、ゆっくり
帰ることにしました。のんびりと歩き、途中の天鳥川のあたりで
遊んだりもしました。
みずがき山荘到着15:50。無事に下山することができました。
バスの時刻までには50分ほどあります。大分余裕の山歩きでした。
16:40の最終バスに乗って韮崎駅に戻ります。乗客は僕達も含めて
4人でした。途中の増富温泉から5人くらい乗車してきたのですが、
入浴後…という感じでちょっと羨ましかったです。ウトウトして
いるうちに18:00に韮崎駅に到着。
韮崎から普通列車で甲府まで行き、駅近くにある「小作」で
"ほうとう"を食べてきました。と言っても、My奥さんが「かぼちゃ
ほうとう」を食べ、僕は「豚肉おじや」を食べました。小作の
ラインナップとしては「ほうとう」「すいとん」「おじや」が
あるのですが、「おじや」だけ今まで食べたことがありません
でした。で、今回食べてみたのですが、スープを米が吸うため、
しっかり旨味がして美味しい反面、大層なボリュームになります。
完食しましたが、く、苦しー!!
・「小作」の豚肉おじや、ボリューム満点!
食後、特急列車の時間まで少々あったため、駅近くの「舞鶴城公園」
に行きました。前々から気になっていたこの場所ですが、今回初めて
来ることができました。城址に作られた公園で、奇麗に整備されて
いました。既に日が落ちて人が少なく、ライトアップ部分以外の照明も
暗めだったため、夜はちょっと怖い感じもしました。
・荒城の月…のようなシーンが撮れた
20:00発の特急かいじ号に乗って新宿まで行き、埼京線で大崎を
目指します。帰宅時刻22:00。…遅い時刻の帰宅、しかも大変に
疲れています。これは明日あたり筋肉痛が来そうです。明日が
平日なところが大変心配なところです。
…とまあ、こんな感じの登山でした。本日は今年初めての登山で、
運動不足の体にはちょっとキツかったですが、大変楽しかったです。
(7/18夜掲載)
高校時代の友人とBBQ [登山・アウトドア]
本日、高校時代の友人同士で集まり、BBQを行いました。E本君と
奥様とお子様、Naruさんと奥様、U見君と彼女さん、僕とMy奥さん
の総勢9名でのBBQであります。
場所は丹沢湖の東端あたりにある"丹沢湖キャンプサイト"。
E本君が雨天でも開催できるようにと、屋根付きのBBQ施設を
予約して下さいました。しかしながら本日は梅雨時ながら幸運
にも素晴らしい好天。屋根は強い日差しを凌ぐのに役立ちました。
・丹沢湖キャンプサイト
http://www15.ocn.ne.jp/~tanzawa/top/top.htm
・じゃんじゃん焼いて食べよう!
E本君がBBQ用の食材は買い出して準備して下さいました。
Naruさんは珍味系お土産を持って来て下さいました。
U見君は美味しい甲州ワインを持って来て下さいました。
僕はこの日のために仕込んでおいた樽ビールをお出ししました。
色々と揃って豪華でした。
・やはり屋外での樽出しは盛り上がる
久しぶりのBBQ…屋外で食べ物を焼いて食べるのはやはり美味しい
ですねー。お酒が進んで困ってしまいます。沢山食べて飲んで、
〆めに焼きそばまで作って食べ、すっかり満腹になってしまい
ました。大変楽しい一日でした。
(7/2深夜掲載)
奥様とお子様、Naruさんと奥様、U見君と彼女さん、僕とMy奥さん
の総勢9名でのBBQであります。
場所は丹沢湖の東端あたりにある"丹沢湖キャンプサイト"。
E本君が雨天でも開催できるようにと、屋根付きのBBQ施設を
予約して下さいました。しかしながら本日は梅雨時ながら幸運
にも素晴らしい好天。屋根は強い日差しを凌ぐのに役立ちました。
・丹沢湖キャンプサイト
http://www15.ocn.ne.jp/~tanzawa/top/top.htm
・じゃんじゃん焼いて食べよう!
E本君がBBQ用の食材は買い出して準備して下さいました。
Naruさんは珍味系お土産を持って来て下さいました。
U見君は美味しい甲州ワインを持って来て下さいました。
僕はこの日のために仕込んでおいた樽ビールをお出ししました。
色々と揃って豪華でした。
・やはり屋外での樽出しは盛り上がる
久しぶりのBBQ…屋外で食べ物を焼いて食べるのはやはり美味しい
ですねー。お酒が進んで困ってしまいます。沢山食べて飲んで、
〆めに焼きそばまで作って食べ、すっかり満腹になってしまい
ました。大変楽しい一日でした。
(7/2深夜掲載)
楽しいスノーシュー体験 [登山・アウトドア]
起床時刻6:45。朝風呂に入ってから朝食バイキングを食べ、
ホテルを出発。歩いて5分程度の場所にあるネイチャーツアー
の会社「フォレスト&ウォーター」に行きました。
・「フォレスト&ウォーター」
http://www.fw-jp.com/
さて、スノーシューを履き、各自ビーコン(雪崩時の発信機/探知機)を
装着して、ガイドさんの車で谷川岳ロープウェー山麓駅に向かいます。
到着時刻9:15。何やら閑散としています。どうやらロープウェーが
止まっているみたいです。係の人の話によると、天神尾根のトップで
風速40m/sとのこと。うわー、台風並じゃん。
少々待って、10:10になっても運転が行われなかったため、谷川岳
ツアーは中止の判断となりました(ToT;大泣)。ここでツアー代金の
返金を受けて帰っても良いのですが、それでは単に微妙な温泉ホテル
に泊まりに来ただけの旅行になってしまいます。
ガイドさんにお願いして、別の場所に連れて行ってもらいました。
もっと気軽なレベルの「大幽」と呼ばれるコースです。宝台樹スキー
場至近まで車で連れて行ってもらい、ここからスノーシュー開始。
雪はそこそこ降っていますが、谷川岳と違って風はほとんどあり
ません。地形と標高の違いでしょうか。
・雪の山道をサクサクと進んでいく。
プラスチック製のカンジキのような平たい形状のスノーシューを
履いて、雪の山道をサキサクと進んでいきます。武尊山への登山道を
途中で分岐し、最終目的地である洞窟に向かいます。目の前には雪の
斜面があるだけですので、スノーシューを使うと道無き道を縦横無尽
に歩き回ることができます。おおっ、これは面白い!
・武尊山への登山道から分岐して大幽の洞窟へ
途中でお昼ご飯。斜面の雪を踏み固めてわずかな平地を作り、銀マット
を敷いて腰を下ろします。元々本日は谷川岳ツアーの予定だったため、
パン食を持参しています。おにぎりだと凍ってしまう恐れがあるとの
ことで、パンの持参をお勧めされていました。大幽のコースは別段
寒さが厳しい感じはしませんでした。小雪舞う景観の前での食事は
格別で、目の前に冬枯れた木々があり、枝には白い雪が積もっていて、
その白と黒のコントラストが水墨画のようでもありました。
昼食後、やや傾斜の増した雪道をどんどん登り、遂に目的地に到着
しました。白い雪の斜面中腹に黒い洞窟の口が突如開いています。
中を見ると氷筍が無数にできていて、実に見事な景観でした。
・白い雪の斜面に突如現れる洞窟
・洞窟の中に、見事な氷筍が沢山できていた。
下りは雪の斜面ソリで滑ったり、雪の中わざと転んでみたりして、
正に子供の雪遊びよろしく楽しみました。すっかり満足し、スノー
シューは終了。16:00に解散となりました。
・My奥さん、ソリを使って雪の斜面を豪快滑走中
運動の後は温泉です。件の「ホテル湯の陣」が太っ腹で、前日宿泊者
は無料で温泉に入ることができます。バスタオル等の貸し出しも無料
です。これは嬉しい。再び温泉を楽しむことができました。
バスで水上まで行き、ここから普通列車で高崎へ、おやつに立ち食い
そばを食べた後、湘南新宿ラインで大崎まで帰りました。帰りも
新幹線を使わない節約プランでした。
今回は山の雪景色をたっぷりと堪能でき、大変良い旅行でした。
リフレッシュすることができました。
・東京では見ることができない、広大な雪原
(3/7夕方掲載)
ホテルを出発。歩いて5分程度の場所にあるネイチャーツアー
の会社「フォレスト&ウォーター」に行きました。
・「フォレスト&ウォーター」
http://www.fw-jp.com/
さて、スノーシューを履き、各自ビーコン(雪崩時の発信機/探知機)を
装着して、ガイドさんの車で谷川岳ロープウェー山麓駅に向かいます。
到着時刻9:15。何やら閑散としています。どうやらロープウェーが
止まっているみたいです。係の人の話によると、天神尾根のトップで
風速40m/sとのこと。うわー、台風並じゃん。
少々待って、10:10になっても運転が行われなかったため、谷川岳
ツアーは中止の判断となりました(ToT;大泣)。ここでツアー代金の
返金を受けて帰っても良いのですが、それでは単に微妙な温泉ホテル
に泊まりに来ただけの旅行になってしまいます。
ガイドさんにお願いして、別の場所に連れて行ってもらいました。
もっと気軽なレベルの「大幽」と呼ばれるコースです。宝台樹スキー
場至近まで車で連れて行ってもらい、ここからスノーシュー開始。
雪はそこそこ降っていますが、谷川岳と違って風はほとんどあり
ません。地形と標高の違いでしょうか。
・雪の山道をサクサクと進んでいく。
プラスチック製のカンジキのような平たい形状のスノーシューを
履いて、雪の山道をサキサクと進んでいきます。武尊山への登山道を
途中で分岐し、最終目的地である洞窟に向かいます。目の前には雪の
斜面があるだけですので、スノーシューを使うと道無き道を縦横無尽
に歩き回ることができます。おおっ、これは面白い!
・武尊山への登山道から分岐して大幽の洞窟へ
途中でお昼ご飯。斜面の雪を踏み固めてわずかな平地を作り、銀マット
を敷いて腰を下ろします。元々本日は谷川岳ツアーの予定だったため、
パン食を持参しています。おにぎりだと凍ってしまう恐れがあるとの
ことで、パンの持参をお勧めされていました。大幽のコースは別段
寒さが厳しい感じはしませんでした。小雪舞う景観の前での食事は
格別で、目の前に冬枯れた木々があり、枝には白い雪が積もっていて、
その白と黒のコントラストが水墨画のようでもありました。
昼食後、やや傾斜の増した雪道をどんどん登り、遂に目的地に到着
しました。白い雪の斜面中腹に黒い洞窟の口が突如開いています。
中を見ると氷筍が無数にできていて、実に見事な景観でした。
・白い雪の斜面に突如現れる洞窟
・洞窟の中に、見事な氷筍が沢山できていた。
下りは雪の斜面ソリで滑ったり、雪の中わざと転んでみたりして、
正に子供の雪遊びよろしく楽しみました。すっかり満足し、スノー
シューは終了。16:00に解散となりました。
・My奥さん、ソリを使って雪の斜面を豪快滑走中
運動の後は温泉です。件の「ホテル湯の陣」が太っ腹で、前日宿泊者
は無料で温泉に入ることができます。バスタオル等の貸し出しも無料
です。これは嬉しい。再び温泉を楽しむことができました。
バスで水上まで行き、ここから普通列車で高崎へ、おやつに立ち食い
そばを食べた後、湘南新宿ラインで大崎まで帰りました。帰りも
新幹線を使わない節約プランでした。
今回は山の雪景色をたっぷりと堪能でき、大変良い旅行でした。
リフレッシュすることができました。
・東京では見ることができない、広大な雪原
(3/7夕方掲載)
西丹沢「畦ヶ丸」登山 [登山・アウトドア]
起床時刻は前日の23:30。京浜東北線の終電に乗って横浜を目指し
ます。さすがに3連休中で使用の前日(と言うかほぼ当日)にレンタ
カーを予約できたことはラッキーとしか言いようが無いのですが、
夜中に遠くまでの電車移動が必要で、この時点で大分疲れてしまい
ました。
真夜中の1:30に無事にレンタカーを借り、一路西丹沢へ。保土ヶ谷
バイパス経由で東名高速に乗り、途中海老名サービスエリアにて
軽食などを食べ、再び走って大井松田のインターチェンジで下り
ました。その後、国道246号線、県道76号線と走り、丹沢湖を渡って
北上、4:30に西丹沢自然教室に到着しました。夜中で道が空いていた
ため、あっという間に着いた感じです。
・真夜中の海老名サービスエリア
まだ真っ暗闇の駐車場ですが、既に4台ほどの車が駐車されていて、
ゴソゴソと登山支度をしているパーティーもあるようです。ここは
畦ヶ丸だけでなく、反対側の檜洞丸 方面への登山の起点にもなって
います。
・車内で缶コーヒーを温めてみた(良い子は真似しない!)
仮眠を取ったり朝食を食べたりしているうちに5:45、急激に夜が明けて
明るくなってきました。6:00丁度に登山開始です。西丹沢自然教室の
横にある吊り橋を渡って、まず前半は沢に沿って歩きます。砂防ダムを
何度か越えるのですが、その部分で高度感があるくらいで、他には難し
そうな場所はありません。ただ、それほど多くの人に歩かれていない道
ですので、ボケっと歩いていると踏み跡を見失う可能性があります。
・吊橋風の橋を渡って登山開始
・砂防を越える部分はちょっと高度があってスリリング
途中、何度も木橋を渡る部分があって、なかなか楽しいです。山には
登らずに沢沿い歩きだけで一日を費やすのも良いかもしれませんね。
上流に行くに従い、沢の水量が減ってきて、とある枯れた一つの支流に
入りました。時刻は7:00、いよいよ尾根への取り付きです。勾配が増し、
一気に登山道らしくなってきました。
・沢に架かる木橋が多い
夏であれば鬱蒼とした雰囲気の森なのでしょうが、現在は秋枯れている
ので、風通しが良く、眺望が良い場所もしばしばありました。朝日と
青空のコントラストが素晴らしいです。本日はどうやら穏やかな快晴
のようです。
…とまあ幸先良さそうな雰囲気だったのですが、調子に乗って飛ばし
過ぎたためか、早々に疲れが出てきました。前日の寝不足と自動車運転
の疲労も出てきたようです。My奥さんも平日のお仕事の疲れが出てきた
せいか、青息吐息です。
・すっかり葉が落ちて見通しが良い林
やっとの思いで畦ヶ丸山頂に到着しました。時刻は9:00、コースタイム
通りに歩けてはいますが、スタミナが切れてしまいました。山頂の
眺望はあまり良くありませんが、南西方向を見ると、大きくクッキリと
富士山が浮かび上がっていました。おおっ、何とお見事な!
・山頂三角点
山頂を越えて少し歩くと、畦ヶ丸避難小屋に到着しました。無人小屋
ながら内部は清潔に保たれており、何とストーブやら毛布やらが常備
されています。簡易水洗のお手洗いも常備されており、ちょっとびっくり
しました。
ここから先、菰釣山への分岐に入ります。ここまでの登山道はまあ比較的
適度に人に歩かれているようですが、ここから先はぐっと歩く人の数が
減るようです。ヤブが出てきたり獣道のようになっている箇所があったりと、
少々レベルが上がります。うーん、静かな山歩きを堪能。
・鎖場も現れた
・富士山の眺めが天晴れ! これだけでも来た甲斐があった!!
左手前方に見事な富士山を見ながら縦走します。いくつかの小ピークを
越える度にボディーブローのように疲労が蓄積し、だんだんペースが
落ちてきました。時刻は10:30、大界木山山頂に到着。この時点でコース
タイムを30分ほど割り込んでいました。ここで菰釣山まで行くことは諦める
という判断を下します。頑張れば行けるのかもしれませんが、帰りに日没
に捕まってしまうことが確実ですので。暗い山道はいつぞやの大倉尾根で
懲りました。
・大界木山山頂
菰釣山までの登山道は普通にトレッキングレベルであると思いますが、
アプローチの難しさと歩く距離の長さにより、丹沢方から入る場合には
難易度の高い山と位置付けられているようです。(山梨方から攻めると
もう少し距離や比高が少ない) また次回、日が長く体調が良い時に再訪
したいと思います。
さて、ここで引き返すわけですが、引き返すのであれば本日はぐっと
余裕のスケジュールになります。晩秋の西丹沢をのんびりと堪能したい
と思います。そんなわけで再び畦ヶ丸避難小屋に到着。時刻は12:00、
大変にお腹が空いています。
見ると畦ヶ丸避難小屋前の休憩用テーブルは一団の登山パーティーに
占拠されていました。どうやら鍋パーティーのようなことをしている
模様です。ちょっと賑やかで傍にいるのがいたたまれなくなり、
そそくさと畦ヶ丸山頂方面に向かいました。
・山で食べるお弁当は美味しいなぁ。。。
畦ヶ丸山頂も人が多かったですが、落ち付いた雰囲気でした。皆お昼
ご飯を食べています。僕達もお弁当を広げました。出発前の夜中に
My奥さんに作ってもらった海苔弁当です。やはり山で食べるご飯は
美味しいですねー。
昼食後、元来た道を下ります。早朝登ってきたときにはほとんど登山者
には会わなかったのですが、午後早々の現在は登山者とすれ違ったり
追い抜かれたりしており、ある程度の人気ルートであることが伺えます。
・帰りはじっくりと紅葉を堪能
途中、沢の分岐点に「本棚(5分)」の標識がありました。持ち時間があり
ますので、ちょっと行ってみることにしました。沢伝いに歩くこと5分、
何と見事な滝があるではないですか! かなりの高度から水が轟々と
落ちており、滝壺近くまで接近できて迫力満点です。ここでコーヒーを
沸かし、滝を見ながらのおやつタイムです。
時刻は14:30、谷筋のため少々薄暗くなってきました。そろそろ戻ること
にします。朝歩いた道を黙々と戻り、15:10に駐車場に到着しました。
今回の山歩きも無事に終えることができました。
・行く手の山は明るいが、歩いている谷は薄暗い状態
さて、帰りに温泉に入りたくなるのが登山者の人情。至近にある中川温泉
「ぶなの湯」に行ってみたのですが、駐車場が満車のため、近づくこと
すらできませんでした。前回はバスで来ていたため、普通に入ることが
できたのですが。残念。
そこで近くにある温泉施設をカーナビの地図で探してみました。そのうち
の一つの東海大学前駅の近くにある日帰り温泉施設にまで出向いたのですが、
こちらも激混みで自動車の長蛇の列でした。うーむ、本日は温泉運が無い
のかもしれません。
諦めて横浜に戻ることにしたわけですが、17~18時のなかなか良い時刻
です。下道も高速道路も良い具合(?)に混んでいて、渋滞に巻かれて大変な
目に遭いました。うーむ、自動車でアプローチする登山も楽ではないな
…と思った次第です。
・ビールとフライドポテトがあれば、もう何も言うことがありません。。。
何とか横浜に到着し、レンタカーを返却。電車で大崎まで戻って、駅前
の居酒屋でMy奥さんと二人で祝勝会(あれっ? 菰釣山敗退か?!)を開催
しました。ビールが美味しくて4杯も飲んで酔っ払ってしまいました。
ちょっとだけ電車登山の恩恵も受けていたりして。。。
本日はこんな感じの登山でした。西丹沢は表丹沢や奥丹沢とはまた違った
雰囲気があって面白かったです。今度は作戦を練り直して、菰釣山に
チャレンジしてみたいと思います。
(12/10深夜掲載)
ます。さすがに3連休中で使用の前日(と言うかほぼ当日)にレンタ
カーを予約できたことはラッキーとしか言いようが無いのですが、
夜中に遠くまでの電車移動が必要で、この時点で大分疲れてしまい
ました。
真夜中の1:30に無事にレンタカーを借り、一路西丹沢へ。保土ヶ谷
バイパス経由で東名高速に乗り、途中海老名サービスエリアにて
軽食などを食べ、再び走って大井松田のインターチェンジで下り
ました。その後、国道246号線、県道76号線と走り、丹沢湖を渡って
北上、4:30に西丹沢自然教室に到着しました。夜中で道が空いていた
ため、あっという間に着いた感じです。
・真夜中の海老名サービスエリア
まだ真っ暗闇の駐車場ですが、既に4台ほどの車が駐車されていて、
ゴソゴソと登山支度をしているパーティーもあるようです。ここは
畦ヶ丸だけでなく、反対側の檜洞丸 方面への登山の起点にもなって
います。
・車内で缶コーヒーを温めてみた(良い子は真似しない!)
仮眠を取ったり朝食を食べたりしているうちに5:45、急激に夜が明けて
明るくなってきました。6:00丁度に登山開始です。西丹沢自然教室の
横にある吊り橋を渡って、まず前半は沢に沿って歩きます。砂防ダムを
何度か越えるのですが、その部分で高度感があるくらいで、他には難し
そうな場所はありません。ただ、それほど多くの人に歩かれていない道
ですので、ボケっと歩いていると踏み跡を見失う可能性があります。
・吊橋風の橋を渡って登山開始
・砂防を越える部分はちょっと高度があってスリリング
途中、何度も木橋を渡る部分があって、なかなか楽しいです。山には
登らずに沢沿い歩きだけで一日を費やすのも良いかもしれませんね。
上流に行くに従い、沢の水量が減ってきて、とある枯れた一つの支流に
入りました。時刻は7:00、いよいよ尾根への取り付きです。勾配が増し、
一気に登山道らしくなってきました。
・沢に架かる木橋が多い
夏であれば鬱蒼とした雰囲気の森なのでしょうが、現在は秋枯れている
ので、風通しが良く、眺望が良い場所もしばしばありました。朝日と
青空のコントラストが素晴らしいです。本日はどうやら穏やかな快晴
のようです。
…とまあ幸先良さそうな雰囲気だったのですが、調子に乗って飛ばし
過ぎたためか、早々に疲れが出てきました。前日の寝不足と自動車運転
の疲労も出てきたようです。My奥さんも平日のお仕事の疲れが出てきた
せいか、青息吐息です。
・すっかり葉が落ちて見通しが良い林
やっとの思いで畦ヶ丸山頂に到着しました。時刻は9:00、コースタイム
通りに歩けてはいますが、スタミナが切れてしまいました。山頂の
眺望はあまり良くありませんが、南西方向を見ると、大きくクッキリと
富士山が浮かび上がっていました。おおっ、何とお見事な!
・山頂三角点
山頂を越えて少し歩くと、畦ヶ丸避難小屋に到着しました。無人小屋
ながら内部は清潔に保たれており、何とストーブやら毛布やらが常備
されています。簡易水洗のお手洗いも常備されており、ちょっとびっくり
しました。
ここから先、菰釣山への分岐に入ります。ここまでの登山道はまあ比較的
適度に人に歩かれているようですが、ここから先はぐっと歩く人の数が
減るようです。ヤブが出てきたり獣道のようになっている箇所があったりと、
少々レベルが上がります。うーん、静かな山歩きを堪能。
・鎖場も現れた
・富士山の眺めが天晴れ! これだけでも来た甲斐があった!!
左手前方に見事な富士山を見ながら縦走します。いくつかの小ピークを
越える度にボディーブローのように疲労が蓄積し、だんだんペースが
落ちてきました。時刻は10:30、大界木山山頂に到着。この時点でコース
タイムを30分ほど割り込んでいました。ここで菰釣山まで行くことは諦める
という判断を下します。頑張れば行けるのかもしれませんが、帰りに日没
に捕まってしまうことが確実ですので。暗い山道はいつぞやの大倉尾根で
懲りました。
・大界木山山頂
菰釣山までの登山道は普通にトレッキングレベルであると思いますが、
アプローチの難しさと歩く距離の長さにより、丹沢方から入る場合には
難易度の高い山と位置付けられているようです。(山梨方から攻めると
もう少し距離や比高が少ない) また次回、日が長く体調が良い時に再訪
したいと思います。
さて、ここで引き返すわけですが、引き返すのであれば本日はぐっと
余裕のスケジュールになります。晩秋の西丹沢をのんびりと堪能したい
と思います。そんなわけで再び畦ヶ丸避難小屋に到着。時刻は12:00、
大変にお腹が空いています。
見ると畦ヶ丸避難小屋前の休憩用テーブルは一団の登山パーティーに
占拠されていました。どうやら鍋パーティーのようなことをしている
模様です。ちょっと賑やかで傍にいるのがいたたまれなくなり、
そそくさと畦ヶ丸山頂方面に向かいました。
・山で食べるお弁当は美味しいなぁ。。。
畦ヶ丸山頂も人が多かったですが、落ち付いた雰囲気でした。皆お昼
ご飯を食べています。僕達もお弁当を広げました。出発前の夜中に
My奥さんに作ってもらった海苔弁当です。やはり山で食べるご飯は
美味しいですねー。
昼食後、元来た道を下ります。早朝登ってきたときにはほとんど登山者
には会わなかったのですが、午後早々の現在は登山者とすれ違ったり
追い抜かれたりしており、ある程度の人気ルートであることが伺えます。
・帰りはじっくりと紅葉を堪能
途中、沢の分岐点に「本棚(5分)」の標識がありました。持ち時間があり
ますので、ちょっと行ってみることにしました。沢伝いに歩くこと5分、
何と見事な滝があるではないですか! かなりの高度から水が轟々と
落ちており、滝壺近くまで接近できて迫力満点です。ここでコーヒーを
沸かし、滝を見ながらのおやつタイムです。
時刻は14:30、谷筋のため少々薄暗くなってきました。そろそろ戻ること
にします。朝歩いた道を黙々と戻り、15:10に駐車場に到着しました。
今回の山歩きも無事に終えることができました。
・行く手の山は明るいが、歩いている谷は薄暗い状態
さて、帰りに温泉に入りたくなるのが登山者の人情。至近にある中川温泉
「ぶなの湯」に行ってみたのですが、駐車場が満車のため、近づくこと
すらできませんでした。前回はバスで来ていたため、普通に入ることが
できたのですが。残念。
そこで近くにある温泉施設をカーナビの地図で探してみました。そのうち
の一つの東海大学前駅の近くにある日帰り温泉施設にまで出向いたのですが、
こちらも激混みで自動車の長蛇の列でした。うーむ、本日は温泉運が無い
のかもしれません。
諦めて横浜に戻ることにしたわけですが、17~18時のなかなか良い時刻
です。下道も高速道路も良い具合(?)に混んでいて、渋滞に巻かれて大変な
目に遭いました。うーむ、自動車でアプローチする登山も楽ではないな
…と思った次第です。
・ビールとフライドポテトがあれば、もう何も言うことがありません。。。
何とか横浜に到着し、レンタカーを返却。電車で大崎まで戻って、駅前
の居酒屋でMy奥さんと二人で祝勝会(あれっ? 菰釣山敗退か?!)を開催
しました。ビールが美味しくて4杯も飲んで酔っ払ってしまいました。
ちょっとだけ電車登山の恩恵も受けていたりして。。。
本日はこんな感じの登山でした。西丹沢は表丹沢や奥丹沢とはまた違った
雰囲気があって面白かったです。今度は作戦を練り直して、菰釣山に
チャレンジしてみたいと思います。
(12/10深夜掲載)
三連休初日 [登山・アウトドア]
この3連休、伊豆大島にサイクリングに出かける予定を立てていま
した。その場合、金曜日の夜発のフェリーに乗るつもりでいたの
ですが、昨日の帰宅は午前様でした(涙)。実はこの週の平日は色々
と立て込んでいて、既に水曜日あたりに伊豆大島行きは諦めて
いました。My奥さんも今週は平日の疲れが大きいようです。
その代わり、本日一日は家で休養を取り、明日の朝に丹沢に登山
に行くことにしました。行先は西丹沢の「畦ヶ丸(あぜがまる)」、
もし可能であれば西丹沢の中でも最も奥に鎮座する「菰釣山(こも
つるしやま)」にも挑戦したいと考えています。
…であれば、この日の短い季節です。日の出とともに登山を開始
する必要があります。前泊をするような場所も見当たらないので、
今回もレンタカーを借りて夜中移動→夜明けに登山開始…という
作戦を採ることにしました。で、レンタカーの予約を打とうと
思ったら近場の営業所では自動車に空きがありませんでした。
そりゃそうだ…3連休だもんねー。散々探した挙げ句、レンタカー
を借りるために横浜まで出張ることになりました。レンタカーの
良さが半減です。
レンタカーを借りる時刻は明日未明の1:30。本日はすぐに寝な
ければ! 夕方16時から夕食を開始し、18時にはお酒を飲むこと
も停止。急いで支度を済ませ、就寝時刻は20時でした。何だか
伊豆大島よりもハードな予感が…うーむ、何と物好きな。。。
(12/10深夜掲載)
した。その場合、金曜日の夜発のフェリーに乗るつもりでいたの
ですが、昨日の帰宅は午前様でした(涙)。実はこの週の平日は色々
と立て込んでいて、既に水曜日あたりに伊豆大島行きは諦めて
いました。My奥さんも今週は平日の疲れが大きいようです。
その代わり、本日一日は家で休養を取り、明日の朝に丹沢に登山
に行くことにしました。行先は西丹沢の「畦ヶ丸(あぜがまる)」、
もし可能であれば西丹沢の中でも最も奥に鎮座する「菰釣山(こも
つるしやま)」にも挑戦したいと考えています。
…であれば、この日の短い季節です。日の出とともに登山を開始
する必要があります。前泊をするような場所も見当たらないので、
今回もレンタカーを借りて夜中移動→夜明けに登山開始…という
作戦を採ることにしました。で、レンタカーの予約を打とうと
思ったら近場の営業所では自動車に空きがありませんでした。
そりゃそうだ…3連休だもんねー。散々探した挙げ句、レンタカー
を借りるために横浜まで出張ることになりました。レンタカーの
良さが半減です。
レンタカーを借りる時刻は明日未明の1:30。本日はすぐに寝な
ければ! 夕方16時から夕食を開始し、18時にはお酒を飲むこと
も停止。急いで支度を済ませ、就寝時刻は20時でした。何だか
伊豆大島よりもハードな予感が…うーむ、何と物好きな。。。
(12/10深夜掲載)
甲斐駒ケ岳登山(二日目) [登山・アウトドア]
起床時刻5:45。深夜3時頃に早立ちの人の気配などもあり、ちょっと
眠りが浅いところはありますが、昨日の朝(?)よりは断然スッキリ
した寝覚めです。気温は2℃。外の水で顔を洗ったら、一気に眠気が
覚めました。
・日の出前の荘厳な風景
・正に日の出の瞬間!
外は正に日の出の瞬間で、見事なご来光を拝むことができました。
本日も快晴のようです。あとは眼下に見えるガスが昇ってこない
ことを祈るのみです。
・鳳凰三山の奥に見える富士山、幻想的な風景
朝食は6:15。山小屋としてはちょっと遅めな感じですが、その理由は
すぐに判明します。昨夜と同じお膳にまたしても豪華食材が並んで
いました。焼鮭、目玉焼き、佃煮、納豆、とろろ芋、ふりかけ等々、
各々のアイテムだけでご飯が一膳食べられるくらいのおかずの
オンパレード。野菜ジュースのペットボトルまで添えられています。
美味しい水で炊いたご飯、具沢山のお味噌汁もお代わりOKです。
そこいら辺の旅館の朝食よりも、よっぽど豪華です。何かこう、
小屋番さんの、食事に対して鬼気迫るものが感じられました。
なお、小屋番さんの話によると、この小屋での食事の提供は今年は
本日が最後とのことです。ちょっと危なかったです(汗)。すっかり
満腹になって、準備と食休みも含め、出発は7:00丁度になってしまい
ました。ちょっと遅めの出発で、この後のスケジュールが若干タイト
になってしまいます。
少し進むと七丈第二小屋が現れました。混雑時にはこちらも使われる
とのことですが、昨夜は使われていません。第二小屋の横に架かって
いる梯子を使って上に登るとテントサイトが見えました。こんな
斜面ばかりの山奥なのに広くて平らな土地になっており、綺麗に
整地されていました。例の小屋番さんが手入れしているのでしょう。
・第二小屋の横にある梯子を上に登る
テントサイトの横から更に上の尾根に取り付く部分がちょっとわかり
にくく、プチ道迷いをしてしまいました。岩肌に足を踏むための
窪みが点々とあり、ここを登るのだと判明しました。ここからは
本格的な急坂が始まります。最初は林のような木々の中を登って
いたのですが、どんどん植物の丈が低くなります。本日の天候も
嬉しいことに快晴。ここから上は遮るものが無くなってしまうので、
日焼け注意です。
・景色が抜群に良い
・剣が突き刺さっている岩
やがてハイマツのような植生になりました。行く手も眼下も眺望が
良くなってきました。甲斐駒ケ岳の八合目と思われるピークが見え
ました。その先の山頂はここからはまだ見えません。急坂を延々と
登っていくと、やがてその八合目に到着しました。鳥居が崩壊して
折れた石柱が転がっていました。厳しい山の自然の成せる業で
しょうか。この場所に石の鳥居を建造した人間も十分凄いわけなの
ですが。
・八合目、崩壊した鳥居の残骸が転がっている。
・ほぼ垂直な岩を登る鎖場、岩の窪みだけが足がかり
ここからの登山道はテクニカルで、両手両足を使っての岩登りが
頻繁に出てきます。初心者の僕達には難しい箇所が何箇所もあり
ました。途中、大きな岩の上に二本の剣が突き刺さっている
ところがありました。一体誰がこんなところにこんなものを設置
したのでしょうか? ここ黒戸尾根には、神々めいたアイテムが
至る所にあり、信仰の力は大きなものであるな…と改めて感じました。
・標高が増し、切り立った崖も多くなる。
・My奥さん、難所を登礫中
・誰がこんな危険な岩の上に剣を設置?
そんなこんなで青息吐息で登っているうちに、駒ケ岳神社本社を
経て、遂に山頂に到着しました。時刻は9:15、本日登り始めて
からの比高は600mほどです。おおっ、何と素晴らしい眺め!
疲れが一気に吹っ飛びます。南東に鳳凰三山や富士山、南に冠雪
した北岳や仙丈ヶ岳、西には中央アルプスや遥か遠い北アルプス、
北には八ヶ岳連峰が見え、正に360度の大パノラマです。
うっはー!
・あと一息の岩場登り
・山頂到着!
・山頂には小さな社が建っている
山頂の標高2965.6m、あと少しで3000mという高さです。今までに
僕が登った山としては富士山に次いで二番目の標高です。山頂の
標識の前で記念撮影し、次いで山頂三角点の前で記念撮影。余談
ですが、山頂三角点の標高は2967mとなっています。
・山頂からの眺め1
・山頂からの眺め2
・山頂三角点
祝杯と言うことで、山頂でお湯を沸かしてコーヒーを飲みました。
これがまた格別の味なんだなー。いかにも山男になった気分(?)
です。しばらくまったりとしているうちに9:30を過ぎました。
続々と人が登ってきて、山頂も大分賑やかになってきました。
皆一様にその景色に感嘆の声を上げていました。登っている
ときは苦しいのだけれども、これだから山はやめられない。。。
・登ってきた黒戸尾根方面を見下ろす
ひとしきり山頂を堪能し、時刻は10:00。実はそろそろ下山しな
ければならない時刻です。竹宇駒ケ岳神社にレンタカーを泊めて
あるため、行きと同様黒戸尾根を下る計画だったのですが、この
コースを安全に下る実力は僕達には無さそうであると判断しま
した。岩場や鎖場は、上りよりも下りの方が圧倒的に難しいの
です。ここいら辺が僕達の技術の限界だと悟り、反対側の北沢峠
経由で下ることとしました。レンタカーはバス、電車、タクシー
を乗り継いで回収することになります。ちょっとした出費ですが、
まあ命には代えられません。
・摩利支天への分岐
山頂からちょっと下った所に登山道の分岐点がありました。
甲斐駒ケ岳のもう一つの山頂、「摩利支天」に向かう道です。
せっかくのチャンスですので、立ち寄ってみることにしました。
こちらの山頂は2820mで本家の山頂より若干低いのですが、
下界から甲斐駒ケ岳を見上げると、見事な二つの山頂が見え、
とても気になる地形ではありました。
・これが摩利支天の山頂
なお「摩利支天」とは陽炎(かげろう)の神様。護身や勝利を
司る神とのことで、武士の信仰を集めたとか。やはり信仰深い
山頂となっており、剣やら銅像やらが奉納されていました。
その物々しさにより、本家甲斐駒ケ岳山頂よりも、より信仰
深い場所である印象を受けます。
・山頂に置かれている様々なアイテム
即座に引き返したのですが、摩利支天に立ち寄ったことによる
ロスタイムは約45分。持ち時間がいよいよタイトになってきました。
急いで下山することにします。北沢峠へのコースは命の危険な
箇所はほとんど無くなります。しかしながらそれなりにハードな
標高900mほどの下りです。途中、駒津峰、双子山などの山頂を
通っている縦走路のため、何度かのアップダウンがありました。
・大迫力の甲斐駒ケ岳
駒津峰への登りの途中、振り返ると白い甲斐駒ケ岳がドーンと立って
いるのが見えます。正に大迫力です。あの山の山頂に居たのかー!
なかなか感動できます。去り難い思いはヤマヤマなのですが、持ち
時間は地図上のコースタイムを20分ほど割っています。取り返さないと
バスに間に合いません。途中からは走るようにどんどんと下りました。
・遠ざかる甲斐駒ケ岳
延々と無心につづら折れの登山道を下っていきます。My奥さんが
けっこう良いペースで飛ばすのですが、僕の方はちょっと足の調子
が悪くなってきてペースが上がりません。そのうちに足の裏が痛む
ようになってきました。どうやらマメができたようです。
下りの衝撃で膝が痛くなった頃、何とか下り切って北沢峠に到着
しました。時刻は12:35。甲斐駒ケ岳登山はこれにて終了となります。
最後はちょっと余裕がありませんでしたが、大変に楽しかったです。
北沢峠は甲斐駒ケ岳方面の登山に加え、峠の反対側の仙丈ヶ岳
方面の登山の拠点にもなっているため、登山客がそれなりに多い
です。既にバス待ちの客が30人以上見えました。行列に並んで
いる間にもどんどん客が増えていきます。一日三本しか無いバスの
二本目、12:55の便に乗りました。お客さんの量によって台数が
増やされるらしく、今回は同時に3台のバスが出されました。
・北沢峠に通じている道路は未舗装の林道である。
ここから広河原までの45分間、小ぶりの町営バスはのんびりと
渓谷に沿って下って行きます。ここ南アルプス林道は通年マイカー
規制が行われており、このバスかタクシーを使う他ありません。
途中、渓谷の景色が美しく、紅葉も綺麗でした。あっという間に
終点に到着です。
広河原から、更にバスに乗り継ぎます。ここから何と2時間近く
もかけて甲府駅を目指します。バスの中では寝たり起きたり
しながら過ごし、また景色も綺麗だったため、案外退屈する
こともなく甲府に到着しました。15:26、一分と違わず時刻表
通りの到着でした。
その後、甲府駅15:34発の普通列車で長坂まで行き、タクシーに
乗って竹宇駒ケ岳神社まで行きました。料金は3500円くらい
だったのですが、実は今回は僕達と同じくレンタカーを回収
しなければならない登山者の2人組が居て、タクシー同乗と
しました。割勘で半額となり大変助かりました。そんなこんな
で16:30、無事にレンタカーを回収することができました。
その後は至近にある温泉施設「尾白の湯」に行きました。つい
最近できたらしく、新しい施設で気持ちが良いです。露天風呂
がとても広く、透明な湯と茶褐色の湯の2槽あるところが珍しい
です。それぞれ地下の違った深度から温泉を引いて2種類を実現
しているようです。茶褐色の湯の方は大変濃度が濃いらしく、
いかにも効きそうな入り心地でした。雄大な八ヶ岳を広々と
眺めながら入ることができる露天風呂、最高でした。甲斐駒ケ岳
登山の帰りには是非とも立ち寄りたい温泉施設です。
・尾白の湯
http://www.verga.jp/modules/tinyd1/
時刻は19:00、これから帰路に就きます。行きと同様、長坂
インターチェンジから中央道に入り、談合坂サービスエリア
で夜おやつを食べ、東京に向かいます。やや遅めの帰路だった
ためか、途中大きな渋滞に巻かれることもなく、22:30に自宅に
到着しました。荷物を降ろしてやれやれ…と思うのも束の間、
もう一仕事あります。給油をした後、五反田にレンタカーを
返しに行く必要があります。ちょっと面倒ですねー。
・帰りも談合坂サービスエリアに立ち寄りました。
今回の登山は自宅からの往復にレンタカーを使うという初の
試みでしたが、なかなか悪くないと思いました。早朝に登山を
開始する必要がある場合に、大変便利です。借りる時と返す時の
手間、必ず出発点に戻らなければならないため縦走がし辛い、
登山後の温泉で湯上りにビールが飲めない(爆)…などの不便は
ありますが、今後はレンタカーのプランも積極的に視野に入れて
いこうと思います。
甲斐駒ケ岳、黒戸尾根の登山はとてもキツいものがありましたが、
山頂を踏んだ時の充実感は今までのどの山よりも大きいものが
ありました。下から見上げても見事なこの山は、上から見下ろしても
見事な景観で、この山の迫力が感じられます。本格的に登山が
できる人であれば、是非ともオススメしたい山であります。
もちろんこの山の圧倒的スケールが大いに感じられる黒戸尾根で。。。
おわり。
(11/29昼掲載)
眠りが浅いところはありますが、昨日の朝(?)よりは断然スッキリ
した寝覚めです。気温は2℃。外の水で顔を洗ったら、一気に眠気が
覚めました。
・日の出前の荘厳な風景
・正に日の出の瞬間!
外は正に日の出の瞬間で、見事なご来光を拝むことができました。
本日も快晴のようです。あとは眼下に見えるガスが昇ってこない
ことを祈るのみです。
・鳳凰三山の奥に見える富士山、幻想的な風景
朝食は6:15。山小屋としてはちょっと遅めな感じですが、その理由は
すぐに判明します。昨夜と同じお膳にまたしても豪華食材が並んで
いました。焼鮭、目玉焼き、佃煮、納豆、とろろ芋、ふりかけ等々、
各々のアイテムだけでご飯が一膳食べられるくらいのおかずの
オンパレード。野菜ジュースのペットボトルまで添えられています。
美味しい水で炊いたご飯、具沢山のお味噌汁もお代わりOKです。
そこいら辺の旅館の朝食よりも、よっぽど豪華です。何かこう、
小屋番さんの、食事に対して鬼気迫るものが感じられました。
なお、小屋番さんの話によると、この小屋での食事の提供は今年は
本日が最後とのことです。ちょっと危なかったです(汗)。すっかり
満腹になって、準備と食休みも含め、出発は7:00丁度になってしまい
ました。ちょっと遅めの出発で、この後のスケジュールが若干タイト
になってしまいます。
少し進むと七丈第二小屋が現れました。混雑時にはこちらも使われる
とのことですが、昨夜は使われていません。第二小屋の横に架かって
いる梯子を使って上に登るとテントサイトが見えました。こんな
斜面ばかりの山奥なのに広くて平らな土地になっており、綺麗に
整地されていました。例の小屋番さんが手入れしているのでしょう。
・第二小屋の横にある梯子を上に登る
テントサイトの横から更に上の尾根に取り付く部分がちょっとわかり
にくく、プチ道迷いをしてしまいました。岩肌に足を踏むための
窪みが点々とあり、ここを登るのだと判明しました。ここからは
本格的な急坂が始まります。最初は林のような木々の中を登って
いたのですが、どんどん植物の丈が低くなります。本日の天候も
嬉しいことに快晴。ここから上は遮るものが無くなってしまうので、
日焼け注意です。
・景色が抜群に良い
・剣が突き刺さっている岩
やがてハイマツのような植生になりました。行く手も眼下も眺望が
良くなってきました。甲斐駒ケ岳の八合目と思われるピークが見え
ました。その先の山頂はここからはまだ見えません。急坂を延々と
登っていくと、やがてその八合目に到着しました。鳥居が崩壊して
折れた石柱が転がっていました。厳しい山の自然の成せる業で
しょうか。この場所に石の鳥居を建造した人間も十分凄いわけなの
ですが。
・八合目、崩壊した鳥居の残骸が転がっている。
・ほぼ垂直な岩を登る鎖場、岩の窪みだけが足がかり
ここからの登山道はテクニカルで、両手両足を使っての岩登りが
頻繁に出てきます。初心者の僕達には難しい箇所が何箇所もあり
ました。途中、大きな岩の上に二本の剣が突き刺さっている
ところがありました。一体誰がこんなところにこんなものを設置
したのでしょうか? ここ黒戸尾根には、神々めいたアイテムが
至る所にあり、信仰の力は大きなものであるな…と改めて感じました。
・標高が増し、切り立った崖も多くなる。
・My奥さん、難所を登礫中
・誰がこんな危険な岩の上に剣を設置?
そんなこんなで青息吐息で登っているうちに、駒ケ岳神社本社を
経て、遂に山頂に到着しました。時刻は9:15、本日登り始めて
からの比高は600mほどです。おおっ、何と素晴らしい眺め!
疲れが一気に吹っ飛びます。南東に鳳凰三山や富士山、南に冠雪
した北岳や仙丈ヶ岳、西には中央アルプスや遥か遠い北アルプス、
北には八ヶ岳連峰が見え、正に360度の大パノラマです。
うっはー!
・あと一息の岩場登り
・山頂到着!
・山頂には小さな社が建っている
山頂の標高2965.6m、あと少しで3000mという高さです。今までに
僕が登った山としては富士山に次いで二番目の標高です。山頂の
標識の前で記念撮影し、次いで山頂三角点の前で記念撮影。余談
ですが、山頂三角点の標高は2967mとなっています。
・山頂からの眺め1
・山頂からの眺め2
・山頂三角点
祝杯と言うことで、山頂でお湯を沸かしてコーヒーを飲みました。
これがまた格別の味なんだなー。いかにも山男になった気分(?)
です。しばらくまったりとしているうちに9:30を過ぎました。
続々と人が登ってきて、山頂も大分賑やかになってきました。
皆一様にその景色に感嘆の声を上げていました。登っている
ときは苦しいのだけれども、これだから山はやめられない。。。
・登ってきた黒戸尾根方面を見下ろす
ひとしきり山頂を堪能し、時刻は10:00。実はそろそろ下山しな
ければならない時刻です。竹宇駒ケ岳神社にレンタカーを泊めて
あるため、行きと同様黒戸尾根を下る計画だったのですが、この
コースを安全に下る実力は僕達には無さそうであると判断しま
した。岩場や鎖場は、上りよりも下りの方が圧倒的に難しいの
です。ここいら辺が僕達の技術の限界だと悟り、反対側の北沢峠
経由で下ることとしました。レンタカーはバス、電車、タクシー
を乗り継いで回収することになります。ちょっとした出費ですが、
まあ命には代えられません。
・摩利支天への分岐
山頂からちょっと下った所に登山道の分岐点がありました。
甲斐駒ケ岳のもう一つの山頂、「摩利支天」に向かう道です。
せっかくのチャンスですので、立ち寄ってみることにしました。
こちらの山頂は2820mで本家の山頂より若干低いのですが、
下界から甲斐駒ケ岳を見上げると、見事な二つの山頂が見え、
とても気になる地形ではありました。
・これが摩利支天の山頂
なお「摩利支天」とは陽炎(かげろう)の神様。護身や勝利を
司る神とのことで、武士の信仰を集めたとか。やはり信仰深い
山頂となっており、剣やら銅像やらが奉納されていました。
その物々しさにより、本家甲斐駒ケ岳山頂よりも、より信仰
深い場所である印象を受けます。
・山頂に置かれている様々なアイテム
即座に引き返したのですが、摩利支天に立ち寄ったことによる
ロスタイムは約45分。持ち時間がいよいよタイトになってきました。
急いで下山することにします。北沢峠へのコースは命の危険な
箇所はほとんど無くなります。しかしながらそれなりにハードな
標高900mほどの下りです。途中、駒津峰、双子山などの山頂を
通っている縦走路のため、何度かのアップダウンがありました。
・大迫力の甲斐駒ケ岳
駒津峰への登りの途中、振り返ると白い甲斐駒ケ岳がドーンと立って
いるのが見えます。正に大迫力です。あの山の山頂に居たのかー!
なかなか感動できます。去り難い思いはヤマヤマなのですが、持ち
時間は地図上のコースタイムを20分ほど割っています。取り返さないと
バスに間に合いません。途中からは走るようにどんどんと下りました。
・遠ざかる甲斐駒ケ岳
延々と無心につづら折れの登山道を下っていきます。My奥さんが
けっこう良いペースで飛ばすのですが、僕の方はちょっと足の調子
が悪くなってきてペースが上がりません。そのうちに足の裏が痛む
ようになってきました。どうやらマメができたようです。
下りの衝撃で膝が痛くなった頃、何とか下り切って北沢峠に到着
しました。時刻は12:35。甲斐駒ケ岳登山はこれにて終了となります。
最後はちょっと余裕がありませんでしたが、大変に楽しかったです。
北沢峠は甲斐駒ケ岳方面の登山に加え、峠の反対側の仙丈ヶ岳
方面の登山の拠点にもなっているため、登山客がそれなりに多い
です。既にバス待ちの客が30人以上見えました。行列に並んで
いる間にもどんどん客が増えていきます。一日三本しか無いバスの
二本目、12:55の便に乗りました。お客さんの量によって台数が
増やされるらしく、今回は同時に3台のバスが出されました。
・北沢峠に通じている道路は未舗装の林道である。
ここから広河原までの45分間、小ぶりの町営バスはのんびりと
渓谷に沿って下って行きます。ここ南アルプス林道は通年マイカー
規制が行われており、このバスかタクシーを使う他ありません。
途中、渓谷の景色が美しく、紅葉も綺麗でした。あっという間に
終点に到着です。
広河原から、更にバスに乗り継ぎます。ここから何と2時間近く
もかけて甲府駅を目指します。バスの中では寝たり起きたり
しながら過ごし、また景色も綺麗だったため、案外退屈する
こともなく甲府に到着しました。15:26、一分と違わず時刻表
通りの到着でした。
その後、甲府駅15:34発の普通列車で長坂まで行き、タクシーに
乗って竹宇駒ケ岳神社まで行きました。料金は3500円くらい
だったのですが、実は今回は僕達と同じくレンタカーを回収
しなければならない登山者の2人組が居て、タクシー同乗と
しました。割勘で半額となり大変助かりました。そんなこんな
で16:30、無事にレンタカーを回収することができました。
その後は至近にある温泉施設「尾白の湯」に行きました。つい
最近できたらしく、新しい施設で気持ちが良いです。露天風呂
がとても広く、透明な湯と茶褐色の湯の2槽あるところが珍しい
です。それぞれ地下の違った深度から温泉を引いて2種類を実現
しているようです。茶褐色の湯の方は大変濃度が濃いらしく、
いかにも効きそうな入り心地でした。雄大な八ヶ岳を広々と
眺めながら入ることができる露天風呂、最高でした。甲斐駒ケ岳
登山の帰りには是非とも立ち寄りたい温泉施設です。
・尾白の湯
http://www.verga.jp/modules/tinyd1/
時刻は19:00、これから帰路に就きます。行きと同様、長坂
インターチェンジから中央道に入り、談合坂サービスエリア
で夜おやつを食べ、東京に向かいます。やや遅めの帰路だった
ためか、途中大きな渋滞に巻かれることもなく、22:30に自宅に
到着しました。荷物を降ろしてやれやれ…と思うのも束の間、
もう一仕事あります。給油をした後、五反田にレンタカーを
返しに行く必要があります。ちょっと面倒ですねー。
・帰りも談合坂サービスエリアに立ち寄りました。
今回の登山は自宅からの往復にレンタカーを使うという初の
試みでしたが、なかなか悪くないと思いました。早朝に登山を
開始する必要がある場合に、大変便利です。借りる時と返す時の
手間、必ず出発点に戻らなければならないため縦走がし辛い、
登山後の温泉で湯上りにビールが飲めない(爆)…などの不便は
ありますが、今後はレンタカーのプランも積極的に視野に入れて
いこうと思います。
甲斐駒ケ岳、黒戸尾根の登山はとてもキツいものがありましたが、
山頂を踏んだ時の充実感は今までのどの山よりも大きいものが
ありました。下から見上げても見事なこの山は、上から見下ろしても
見事な景観で、この山の迫力が感じられます。本格的に登山が
できる人であれば、是非ともオススメしたい山であります。
もちろんこの山の圧倒的スケールが大いに感じられる黒戸尾根で。。。
おわり。
(11/29昼掲載)
甲斐駒ケ岳登山(一日目) [登山・アウトドア]
今年もそろそろ登山シーズンが終わります。そのクライマックスに
相応しく、ちょっと背伸びした山に登ってみたいと思います。
行き先は南アルプスの「甲斐駒ケ岳」、今まで僕達にはレベルが
高過ぎて手が出なかった黒戸尾根ルートに、ついに挑戦することに
しました。標高差約2200メートルのこのコース、一般登山道としては
日本最大級の登りと言っても良いと思います。
初日に1600mほど登って山小屋に宿泊し、二日目に600mほど登って
登頂する計画です。初日は朝イチから登山を開始したいのですが、
東京を始発で出ても現実的な登山開始時間が確保できません。
そんなわけで今回は登山道までのアプローチにレンタカーを使って
みることにしました。
・談合坂サービスエリアで食べた夜食の「ジャガベー」
前日19時に退勤し、My奥さんと一緒に帰宅。そそくさと夕食を
食べた後、ザックに荷物を詰めてお風呂に入って21:30に就寝。
一眠りの後、24:00に起床。山手線の終電で五反田まで行き、
25:00にレンタカーを借りました。自宅に走らせて荷物を積み込み、
25:30に出発。真夜中の首都高→中央道と乗り継ぎ、長坂インター
を目指します。さすがこの時刻、派手に飛ばすタクシーやトラック
が多くちょっと怖かったですが、渋滞は一切無く、調子が狂う
くらいにスムーズに進みました。
・借りた自動車はホンダの「フィット」
長坂インターで降りた後、30分ほどで登山口に到着しました。
甲斐駒ケ岳の登山口がある「竹宇駒ケ岳神社」です。まだ真っ暗
の駐車場には既に5台くらいの自動車が停まっており、テントも
3張くらい見られました。皆、甲斐駒ケ岳に登る人達なのでしょう。
ここの駐車場は昼夜無料開放で、自販機、お手洗いもあり、登山
の基点として申し分ありません。…が、紅葉などのシーズン中の
日中は大変混雑するとのことです。
・竹宇駒ケ岳神社の駐車場、無料で24時間開放。
・駐車場から先は自動車進入禁止。神社まで歩くことに。
時刻は4:30。車の中でちょっと仮眠を取り、5:15に支度開始。
朝食に車内でMy奥さんが作ってくれたおにぎりを食べ、6:00に
出発です。暗かった周囲は見る見るうちに明るくなってきました。
まずは尾白川沿いの道を10分ほど進み、駒ケ岳神社に到着。
ここで水筒に水を汲ませてもらい、神社で登山の無事を祈ります。
もちろん御神体は甲斐駒ケ岳山頂に鎮座されているわけですが。
・竹宇駒ケ岳神社
・清流尾白川に吊り橋が架かっている。
尾白川を吊り橋で渡り、透明な清流を見ながら山に取り付きます。
ここから本格的に登山開始。時刻は6:30。いきなり急な勾配で
尾根に上がると、木々の隙間から朝日が差し込み、目に眩しい
です。本日は快晴のようです。
・吊橋を渡って、いよいよ登山開始。
・本日快晴! 朝日が目に眩しい。
のんびりと早朝の山歩きを楽しんでいるうちに2時間ちょっとが
過ぎ、時刻は8:30。左手後方から合流してくる登山道があり
ました。麓の「横手駒ケ岳神社」から登ってくる道です。黒戸
尾根登山道は2つの駒ケ岳神社が基点になっています。
・二つの登山口が合流、もう一つは「横手駒ケ岳神社」登山口。
それにしても静かな山歩きです。ここまでで途中で3人ばかりを
追い抜き、3人ばかりに追い越され、3人ばかりとすれ違った
くらいです。傾斜のキツさとコースの長さにより、ちょっとした
ハイキング気分で来られるような登山道では無いのですが、
それにしても予想より大分少ない印象です。この山に登るには
やや時期が遅いということもあるかもしれません。
途中、紅葉が見られる場所がちらほらありました。完全な真紅
というようなことはありませんが、パステルカラーのように
なった紅葉はこれはこれで綺麗なものです。
しばらくは落葉でフカフカしたような道を歩いていたのですが、
突如目の前に、花崗岩っぽい白い岩の地形が現れました。横を
見ると樹林も切れて大変眺望が良くなっています。「刃渡り」
と呼ばれる、黒戸尾根のハイライトです。左右に切れ落ちた
岩の上を歩いて渡る登山道になっており、ちょっと怖いです。
鎖もあり安全な道なのですが、全く油断はできません。左右
どちらに落ちても命は無いわけですから。
・黒戸尾根登山道の白眉、「刃渡り」
・登山道は険しさを増し、梯子も連続で現れる。
その先には「刃利天狗」(とうりてんぐ)と呼ばれる、小さな
社がありました。多くの石碑等があり、山岳信仰が深い山で
あることがわかります。時刻は11:00、標高は2000mを越え
ましたが、日が高くなったため少々暑くなっていました。
・「刃利天狗」の社、霊験あらたか。
・標高を増し、周囲に見える山の景色も素晴らしい。
しばらく登った後、一挙に70mほど下ることになります。
黒戸尾根登山道は一直線に駒ケ岳に登っているわけではなく、
途中、黒戸山というピークを越えた後に駒ケ岳に登るような
コースになっているわけです。登山道は黒戸山の山頂は経由
せず、少々巻いています。黒戸山山頂には三角点があるという
事前情報を得ていたので行ってみたかったのですが、山頂に
行く分岐が特に見当たらなかったため、諦めて先に進みました。
・五合目小屋跡、礎しか残っていない。
黒戸山のピークを下り切った峠のあたりに「五合目小屋」跡
がありました。以前山小屋があった場所に礎だけが残って
いました。広々としたスペースがあり、休憩には持って来い
の地形です。先行の3人組パーティーが昼食を食べていました。
時刻は12時丁度、僕達もここで昼食をとることにしました。
My奥さん作、海苔弁当です。今朝(深夜?)炊いたご飯です。
空腹も手伝ってか、大変美味しかったです。ほどなく後続の
2人パーティーも到着し、ここでお昼ご飯を食べ始めました。
確かにこの地点はコースタイム的にも昼食好適地であります。
・海苔弁当
・昼食時、付近に見えた景色。コントラストが素晴らしい。
ここからが黒戸尾根の真骨頂。梯子と鎖の連続が始まります。
手足を使って這い上がるような場所をいくつも越え、短時間
にどんどんと標高を上げていきます。
・超ロングな梯子、もちろん落ちたらタダでは済まない。
・鳳凰三山のオベリスクも良く見える。
途中、小さな谷に新しそうな橋が架かっていたのですが、何と
古くて半分崩落した橋の上に増築されていました。梯子、鎖、
橋などの多くが最近整備(再整備)されたようで、使っていて
安心感があります。しかしながらそもそも地形的に何とも取り
付きにくい梯子や鎖もいくつかあり、改めてレベルが高い
登山道だなーと思いました。気を抜く隙がほとんどありません。
・崩壊した橋の上に新しい橋が。My奥さん通過中。
・周囲の風景も標高が高くて抜群の眺望に。
そんなこんなで頑張って登っているうちに、本日の宿泊地で
ある七丈小屋が見えてきました。時刻は13:30。途中での
トラブルや自分達の技術不足などを考慮して、余裕を持った
計画にしていたのですが、ほぼ予定通りの到着となりました。
いやはや、お疲れ様! My奥さんも本当に良く頑張りました。
・瀟洒な形の七丈小屋
・小屋の前に立っていた案内板
この小屋は駒ヶ岳の7合目にあり、標高は2370mほどです。
小屋の横の見晴台の上に立って景色を眺めてみると、鳳凰三山
が見え、その先に富士山が見事な容姿で鎮座しています。
本日は天候が良く、大変に良い眺望です。
小屋の前に水道の蛇口があり、湧水が引かれていて飲み放題です。
正に南アルプスの天然水…う、うまい!! 正に甘露と呼ぶに
相応しい水でした。水質検査証まで掲げられており、飲料水と
して問題無いことが確認されているところが、山の水場としては
何とも珍しいです。
・水質検査証
山小屋は小屋番さん一人で全てを切り盛りしているみたいでした。
小屋の中は清潔に保たれていて、気持ちの良い空間です。お手洗
も大変清潔でした。本日の宿泊者は計20人程度のようです。
布団も一人に一つずつあり、快適に眠れそうです。
さて、夕食の時間です。異色なのでここに特筆しておこうと
思います。お膳のような容器の上に色々なおかずが載せられて
いました。揚げ物(揚げたて)やらお刺身(こちらは冷凍モノ)やら
生野菜やら、大変豪華です。お味噌汁には野菜やキノコが沢山の
種類入っていました。こんな山奥で一体どうしちゃったの!?
…と叫びたくなるくらいの量と質です。件の天然水で炊いたで
あろうご飯も美味しかったです。ご飯とお味噌汁はお代わりOKで、
すっかり満腹になってしまいました。
・異色に豪華な夕食、一度は食べてみる価値あり!
就寝時刻19:30、山の夜は早いのです。寝る前に小屋前の見晴台
から空を仰いだのですが、満天の星空でした。天の川もバッチリ
見えました。これが見たかったー。天の川を挟んでおりひめ、
ひこぼしが見え、近くにデネブも見えています。夏の大三角形が
見事に見えています。
実はまだ日没直後、明るい月が昇ってくる直前、眼下の街の灯が
まだ明るい時刻…決して条件は良くないのに、これだけの星空が
見えているわけです。好条件が揃ったならば、どれだけ凄い星空
が見えるのでしょうか?
ここまで登ってきた充実感、そして明日の甲斐駒ケ岳登頂の
期待を胸に、眠りに就きました。
二日目につづく。
(11/24夜掲載)
相応しく、ちょっと背伸びした山に登ってみたいと思います。
行き先は南アルプスの「甲斐駒ケ岳」、今まで僕達にはレベルが
高過ぎて手が出なかった黒戸尾根ルートに、ついに挑戦することに
しました。標高差約2200メートルのこのコース、一般登山道としては
日本最大級の登りと言っても良いと思います。
初日に1600mほど登って山小屋に宿泊し、二日目に600mほど登って
登頂する計画です。初日は朝イチから登山を開始したいのですが、
東京を始発で出ても現実的な登山開始時間が確保できません。
そんなわけで今回は登山道までのアプローチにレンタカーを使って
みることにしました。
・談合坂サービスエリアで食べた夜食の「ジャガベー」
前日19時に退勤し、My奥さんと一緒に帰宅。そそくさと夕食を
食べた後、ザックに荷物を詰めてお風呂に入って21:30に就寝。
一眠りの後、24:00に起床。山手線の終電で五反田まで行き、
25:00にレンタカーを借りました。自宅に走らせて荷物を積み込み、
25:30に出発。真夜中の首都高→中央道と乗り継ぎ、長坂インター
を目指します。さすがこの時刻、派手に飛ばすタクシーやトラック
が多くちょっと怖かったですが、渋滞は一切無く、調子が狂う
くらいにスムーズに進みました。
・借りた自動車はホンダの「フィット」
長坂インターで降りた後、30分ほどで登山口に到着しました。
甲斐駒ケ岳の登山口がある「竹宇駒ケ岳神社」です。まだ真っ暗
の駐車場には既に5台くらいの自動車が停まっており、テントも
3張くらい見られました。皆、甲斐駒ケ岳に登る人達なのでしょう。
ここの駐車場は昼夜無料開放で、自販機、お手洗いもあり、登山
の基点として申し分ありません。…が、紅葉などのシーズン中の
日中は大変混雑するとのことです。
・竹宇駒ケ岳神社の駐車場、無料で24時間開放。
・駐車場から先は自動車進入禁止。神社まで歩くことに。
時刻は4:30。車の中でちょっと仮眠を取り、5:15に支度開始。
朝食に車内でMy奥さんが作ってくれたおにぎりを食べ、6:00に
出発です。暗かった周囲は見る見るうちに明るくなってきました。
まずは尾白川沿いの道を10分ほど進み、駒ケ岳神社に到着。
ここで水筒に水を汲ませてもらい、神社で登山の無事を祈ります。
もちろん御神体は甲斐駒ケ岳山頂に鎮座されているわけですが。
・竹宇駒ケ岳神社
・清流尾白川に吊り橋が架かっている。
尾白川を吊り橋で渡り、透明な清流を見ながら山に取り付きます。
ここから本格的に登山開始。時刻は6:30。いきなり急な勾配で
尾根に上がると、木々の隙間から朝日が差し込み、目に眩しい
です。本日は快晴のようです。
・吊橋を渡って、いよいよ登山開始。
・本日快晴! 朝日が目に眩しい。
のんびりと早朝の山歩きを楽しんでいるうちに2時間ちょっとが
過ぎ、時刻は8:30。左手後方から合流してくる登山道があり
ました。麓の「横手駒ケ岳神社」から登ってくる道です。黒戸
尾根登山道は2つの駒ケ岳神社が基点になっています。
・二つの登山口が合流、もう一つは「横手駒ケ岳神社」登山口。
それにしても静かな山歩きです。ここまでで途中で3人ばかりを
追い抜き、3人ばかりに追い越され、3人ばかりとすれ違った
くらいです。傾斜のキツさとコースの長さにより、ちょっとした
ハイキング気分で来られるような登山道では無いのですが、
それにしても予想より大分少ない印象です。この山に登るには
やや時期が遅いということもあるかもしれません。
途中、紅葉が見られる場所がちらほらありました。完全な真紅
というようなことはありませんが、パステルカラーのように
なった紅葉はこれはこれで綺麗なものです。
しばらくは落葉でフカフカしたような道を歩いていたのですが、
突如目の前に、花崗岩っぽい白い岩の地形が現れました。横を
見ると樹林も切れて大変眺望が良くなっています。「刃渡り」
と呼ばれる、黒戸尾根のハイライトです。左右に切れ落ちた
岩の上を歩いて渡る登山道になっており、ちょっと怖いです。
鎖もあり安全な道なのですが、全く油断はできません。左右
どちらに落ちても命は無いわけですから。
・黒戸尾根登山道の白眉、「刃渡り」
・登山道は険しさを増し、梯子も連続で現れる。
その先には「刃利天狗」(とうりてんぐ)と呼ばれる、小さな
社がありました。多くの石碑等があり、山岳信仰が深い山で
あることがわかります。時刻は11:00、標高は2000mを越え
ましたが、日が高くなったため少々暑くなっていました。
・「刃利天狗」の社、霊験あらたか。
・標高を増し、周囲に見える山の景色も素晴らしい。
しばらく登った後、一挙に70mほど下ることになります。
黒戸尾根登山道は一直線に駒ケ岳に登っているわけではなく、
途中、黒戸山というピークを越えた後に駒ケ岳に登るような
コースになっているわけです。登山道は黒戸山の山頂は経由
せず、少々巻いています。黒戸山山頂には三角点があるという
事前情報を得ていたので行ってみたかったのですが、山頂に
行く分岐が特に見当たらなかったため、諦めて先に進みました。
・五合目小屋跡、礎しか残っていない。
黒戸山のピークを下り切った峠のあたりに「五合目小屋」跡
がありました。以前山小屋があった場所に礎だけが残って
いました。広々としたスペースがあり、休憩には持って来い
の地形です。先行の3人組パーティーが昼食を食べていました。
時刻は12時丁度、僕達もここで昼食をとることにしました。
My奥さん作、海苔弁当です。今朝(深夜?)炊いたご飯です。
空腹も手伝ってか、大変美味しかったです。ほどなく後続の
2人パーティーも到着し、ここでお昼ご飯を食べ始めました。
確かにこの地点はコースタイム的にも昼食好適地であります。
・海苔弁当
・昼食時、付近に見えた景色。コントラストが素晴らしい。
ここからが黒戸尾根の真骨頂。梯子と鎖の連続が始まります。
手足を使って這い上がるような場所をいくつも越え、短時間
にどんどんと標高を上げていきます。
・超ロングな梯子、もちろん落ちたらタダでは済まない。
・鳳凰三山のオベリスクも良く見える。
途中、小さな谷に新しそうな橋が架かっていたのですが、何と
古くて半分崩落した橋の上に増築されていました。梯子、鎖、
橋などの多くが最近整備(再整備)されたようで、使っていて
安心感があります。しかしながらそもそも地形的に何とも取り
付きにくい梯子や鎖もいくつかあり、改めてレベルが高い
登山道だなーと思いました。気を抜く隙がほとんどありません。
・崩壊した橋の上に新しい橋が。My奥さん通過中。
・周囲の風景も標高が高くて抜群の眺望に。
そんなこんなで頑張って登っているうちに、本日の宿泊地で
ある七丈小屋が見えてきました。時刻は13:30。途中での
トラブルや自分達の技術不足などを考慮して、余裕を持った
計画にしていたのですが、ほぼ予定通りの到着となりました。
いやはや、お疲れ様! My奥さんも本当に良く頑張りました。
・瀟洒な形の七丈小屋
・小屋の前に立っていた案内板
この小屋は駒ヶ岳の7合目にあり、標高は2370mほどです。
小屋の横の見晴台の上に立って景色を眺めてみると、鳳凰三山
が見え、その先に富士山が見事な容姿で鎮座しています。
本日は天候が良く、大変に良い眺望です。
小屋の前に水道の蛇口があり、湧水が引かれていて飲み放題です。
正に南アルプスの天然水…う、うまい!! 正に甘露と呼ぶに
相応しい水でした。水質検査証まで掲げられており、飲料水と
して問題無いことが確認されているところが、山の水場としては
何とも珍しいです。
・水質検査証
山小屋は小屋番さん一人で全てを切り盛りしているみたいでした。
小屋の中は清潔に保たれていて、気持ちの良い空間です。お手洗
も大変清潔でした。本日の宿泊者は計20人程度のようです。
布団も一人に一つずつあり、快適に眠れそうです。
さて、夕食の時間です。異色なのでここに特筆しておこうと
思います。お膳のような容器の上に色々なおかずが載せられて
いました。揚げ物(揚げたて)やらお刺身(こちらは冷凍モノ)やら
生野菜やら、大変豪華です。お味噌汁には野菜やキノコが沢山の
種類入っていました。こんな山奥で一体どうしちゃったの!?
…と叫びたくなるくらいの量と質です。件の天然水で炊いたで
あろうご飯も美味しかったです。ご飯とお味噌汁はお代わりOKで、
すっかり満腹になってしまいました。
・異色に豪華な夕食、一度は食べてみる価値あり!
就寝時刻19:30、山の夜は早いのです。寝る前に小屋前の見晴台
から空を仰いだのですが、満天の星空でした。天の川もバッチリ
見えました。これが見たかったー。天の川を挟んでおりひめ、
ひこぼしが見え、近くにデネブも見えています。夏の大三角形が
見事に見えています。
実はまだ日没直後、明るい月が昇ってくる直前、眼下の街の灯が
まだ明るい時刻…決して条件は良くないのに、これだけの星空が
見えているわけです。好条件が揃ったならば、どれだけ凄い星空
が見えるのでしょうか?
ここまで登ってきた充実感、そして明日の甲斐駒ケ岳登頂の
期待を胸に、眠りに就きました。
二日目につづく。
(11/24夜掲載)
八ヶ岳方面旅行(二日目) [登山・アウトドア]
夜中に何度か目を覚ましては、頭上の窓ガラス越しに空を見たのですが、
うすら白いばかりで星は全然見えませんでした。残念。明け方に目を
覚ました時も、周囲は濃厚なガスに包まれていました。高見石からの
景色は望むべくもあらず、それどころか本日の雨の心配をしなければ
ならない状況です。ガックリ。。。
朝食は何とパンとコーヒーでした。おかずにオムレツやサラダなど、
完全な洋朝食です。山小屋としては珍しいのではないでしょうか?
コーヒーは大変嬉しいのですが、スポーツの前にご飯派の僕には、
パンはちょっとだけ物足りませんでした。支度を済ませて7:00出発。
本日は昨日の丸山は経由せず、白駒池を経由して駐車場に戻るルート
です。しばらく山道を下っていると、雨が止んで朝日が差してきま
した。天候が回復する兆しです。しかしながら足元はしっかり濡れて
いて滑りやすくなっています。特にこの山域は岩が多くて苔が蒸し
やすいようで、途中何度も足を取られました。
・白駒池
下りきった場所に白駒池がありました。この池も山深い場所に忽然と
存在する大きな池で、とても良い景色です。池の横には大きなヒュッテ
があり、宿泊客がのんびりと朝食を食べているようでした。ここからは
徒歩15分ほどで、昨日の白駒池駐車場に到着しました。レンタカーに
乗り込み、次の目的地である蓼科山へと向かいます。
麦草峠からくねくねとした山道を西側に降り、途中からビーナスライン
を使って一路蓼科山方面へ。途中、「すずらん峠」のちょっと手前の
駐車場に車を止めました。ここの登山口から蓼科山山頂を目指します。
登山地図によるとコースタイムは3時間となっており、それなりに
ハードなコースのようです。
最初はなだらかな笹原のような場所が続きます。この登山道は多くの
人が使う有名コースではないようで、踏まれている道幅も狭く、場所
によっては左右の笹で道が見えなくなっているような箇所もあり
ました。前にも後ろにも人が歩いていなく、静かな山歩きが楽しめます。
・蓼科山のスズラン峠登山道
のどかな気分で歩いているうちにだんだん傾斜がキツくなり、遂に
岩場が現れました。蓼科山は岩ばかりで出来ているような感じで、
土が流れている場所は岩ばかりが見えます。登山道もちょっと傾斜
がキツい場所は大体ゴツゴツした岩がむき出しになっています。
僕的にはちょっと苦手なのですが、My奥さんは例によって快調に
登っていきます。
・振り返ると素晴らしい景色が広がっている。
途中、クサリは必要無いものの、手を使わなければ登れない箇所が
何度もありました。大変に疲れますが、振り向くと八ヶ岳山麓の
景色がどんどん眼下に広がってきて、確実に標高を稼いでいること
がわかって励みになりました。
・森林が切れて岩場が出現
行く手の空がもう山頂はすぐそこのような雰囲気になったところで、
突如樹林帯が切れ、目の前に無数のガレ岩が積み重なったような
光景が現れました。ここからは岩伝いに登っていきます。無数の
岩が積まれているだけのような無骨な頂上部を有する山です。
その岩場を少し登り、遂に山頂に到達しました。
・蓼科山山頂ヒュッテ
・蓼科山山頂一等三角点
My奥さんと二人して山頂三角点の前で記念撮影。蓼科山…学生時代
から登りたいと思い続けてきた山に遂に登頂でき、感無量です。
山頂部分は何故か平らになっており、一面に岩が敷き詰められた
ような地形になっています。まるで賽の河原か何かの光景みたい
です。今まで登った山のどの山頂にも似ていません。
・岩が敷き詰められたような広い山頂
・My奥さん、岩場を歩行中
山頂からの周囲の眺めは、天候が晴れ渡っていることもあり、透き
通るほどに澄み渡っています。眼下には山麓の景色や白樺湖、遠影
には北アルプスの山々が見えました。見事な景色にしばし釘付け
になりました。
山頂で30分ほど過ごした後、下山することにしました。元来た登山
道を下ります。下山のボリュームも大分ありました。こんな長くて
傾斜のキツい登山道を登ってきたなんて、にわかに信じられない
ほど疲れました。山頂から2時間ほどかかり、何とか下山成功。
蓼科山、想像以上にスケールの大きな山でした。
・登山口にある食堂施設は、宿泊もできるようだ。
登山口にある食堂+山小屋のようなお店でうどんを食べました。
空腹も手伝ってか、なかなか美味しかったです。その後、自動車で
麓まで下り、登山の疲れを癒すべく温泉に入ってきました。やはり
登山の後の温泉は格別です。
・湯川温泉「河童の湯」
http://www.lcv.ne.jp/~yugawa/kappa.htm
温泉を出た後、八ヶ岳西麓を南下。18時ちょっと前に本日の宿泊地
に到着しました。原村のペンション村にある矢島ペンションです。
・矢島ペンション「スターシップ」
http://yazipen.com/
僕達は本館と呼ばれる場所での宿泊で、少し古い感じもありましたが、
お盆時ながら値段がとても安かったです。何よりアットホームで
雰囲気の良いペンションだったと思います。
・雰囲気の良いダイニング
夕食も美味しかったです。メインの肉料理はハンバーグだったのですが、
ジューシーな手作りハンバーグで味もボリュームも大満足です。
ビールを2杯、日本酒の真澄を1杯飲んで、すっかりご機嫌な僕であり
ます。
八ヶ岳の山麓、星空が綺麗でないはずがありません。そんなわけで
夜半にペンションを抜け出して外に出てみたのですが、昨日の山小屋の
夜とは打って変わって天候に恵まれ、ちゃんと星が見えています。
…と思ったら、ほぼ満月の月が! うわーん。煌々と光る月明かりで、
全ての星が霞んで見えました(涙)。
(9/21夕方掲載)
うすら白いばかりで星は全然見えませんでした。残念。明け方に目を
覚ました時も、周囲は濃厚なガスに包まれていました。高見石からの
景色は望むべくもあらず、それどころか本日の雨の心配をしなければ
ならない状況です。ガックリ。。。
朝食は何とパンとコーヒーでした。おかずにオムレツやサラダなど、
完全な洋朝食です。山小屋としては珍しいのではないでしょうか?
コーヒーは大変嬉しいのですが、スポーツの前にご飯派の僕には、
パンはちょっとだけ物足りませんでした。支度を済ませて7:00出発。
本日は昨日の丸山は経由せず、白駒池を経由して駐車場に戻るルート
です。しばらく山道を下っていると、雨が止んで朝日が差してきま
した。天候が回復する兆しです。しかしながら足元はしっかり濡れて
いて滑りやすくなっています。特にこの山域は岩が多くて苔が蒸し
やすいようで、途中何度も足を取られました。
・白駒池
下りきった場所に白駒池がありました。この池も山深い場所に忽然と
存在する大きな池で、とても良い景色です。池の横には大きなヒュッテ
があり、宿泊客がのんびりと朝食を食べているようでした。ここからは
徒歩15分ほどで、昨日の白駒池駐車場に到着しました。レンタカーに
乗り込み、次の目的地である蓼科山へと向かいます。
麦草峠からくねくねとした山道を西側に降り、途中からビーナスライン
を使って一路蓼科山方面へ。途中、「すずらん峠」のちょっと手前の
駐車場に車を止めました。ここの登山口から蓼科山山頂を目指します。
登山地図によるとコースタイムは3時間となっており、それなりに
ハードなコースのようです。
最初はなだらかな笹原のような場所が続きます。この登山道は多くの
人が使う有名コースではないようで、踏まれている道幅も狭く、場所
によっては左右の笹で道が見えなくなっているような箇所もあり
ました。前にも後ろにも人が歩いていなく、静かな山歩きが楽しめます。
・蓼科山のスズラン峠登山道
のどかな気分で歩いているうちにだんだん傾斜がキツくなり、遂に
岩場が現れました。蓼科山は岩ばかりで出来ているような感じで、
土が流れている場所は岩ばかりが見えます。登山道もちょっと傾斜
がキツい場所は大体ゴツゴツした岩がむき出しになっています。
僕的にはちょっと苦手なのですが、My奥さんは例によって快調に
登っていきます。
・振り返ると素晴らしい景色が広がっている。
途中、クサリは必要無いものの、手を使わなければ登れない箇所が
何度もありました。大変に疲れますが、振り向くと八ヶ岳山麓の
景色がどんどん眼下に広がってきて、確実に標高を稼いでいること
がわかって励みになりました。
・森林が切れて岩場が出現
行く手の空がもう山頂はすぐそこのような雰囲気になったところで、
突如樹林帯が切れ、目の前に無数のガレ岩が積み重なったような
光景が現れました。ここからは岩伝いに登っていきます。無数の
岩が積まれているだけのような無骨な頂上部を有する山です。
その岩場を少し登り、遂に山頂に到達しました。
・蓼科山山頂ヒュッテ
・蓼科山山頂一等三角点
My奥さんと二人して山頂三角点の前で記念撮影。蓼科山…学生時代
から登りたいと思い続けてきた山に遂に登頂でき、感無量です。
山頂部分は何故か平らになっており、一面に岩が敷き詰められた
ような地形になっています。まるで賽の河原か何かの光景みたい
です。今まで登った山のどの山頂にも似ていません。
・岩が敷き詰められたような広い山頂
・My奥さん、岩場を歩行中
山頂からの周囲の眺めは、天候が晴れ渡っていることもあり、透き
通るほどに澄み渡っています。眼下には山麓の景色や白樺湖、遠影
には北アルプスの山々が見えました。見事な景色にしばし釘付け
になりました。
山頂で30分ほど過ごした後、下山することにしました。元来た登山
道を下ります。下山のボリュームも大分ありました。こんな長くて
傾斜のキツい登山道を登ってきたなんて、にわかに信じられない
ほど疲れました。山頂から2時間ほどかかり、何とか下山成功。
蓼科山、想像以上にスケールの大きな山でした。
・登山口にある食堂施設は、宿泊もできるようだ。
登山口にある食堂+山小屋のようなお店でうどんを食べました。
空腹も手伝ってか、なかなか美味しかったです。その後、自動車で
麓まで下り、登山の疲れを癒すべく温泉に入ってきました。やはり
登山の後の温泉は格別です。
・湯川温泉「河童の湯」
http://www.lcv.ne.jp/~yugawa/kappa.htm
温泉を出た後、八ヶ岳西麓を南下。18時ちょっと前に本日の宿泊地
に到着しました。原村のペンション村にある矢島ペンションです。
・矢島ペンション「スターシップ」
http://yazipen.com/
僕達は本館と呼ばれる場所での宿泊で、少し古い感じもありましたが、
お盆時ながら値段がとても安かったです。何よりアットホームで
雰囲気の良いペンションだったと思います。
・雰囲気の良いダイニング
夕食も美味しかったです。メインの肉料理はハンバーグだったのですが、
ジューシーな手作りハンバーグで味もボリュームも大満足です。
ビールを2杯、日本酒の真澄を1杯飲んで、すっかりご機嫌な僕であり
ます。
八ヶ岳の山麓、星空が綺麗でないはずがありません。そんなわけで
夜半にペンションを抜け出して外に出てみたのですが、昨日の山小屋の
夜とは打って変わって天候に恵まれ、ちゃんと星が見えています。
…と思ったら、ほぼ満月の月が! うわーん。煌々と光る月明かりで、
全ての星が霞んで見えました(涙)。
(9/21夕方掲載)
八ヶ岳方面旅行(一日目) [登山・アウトドア]
My奥さんと2人で夏休み旅行。
起床時刻5:00。My奥さんに起こしてもらいました。前日は準備も
何も出来ていたものではありません。しかも息がお酒臭いとの
こと。大変面目無い…。
6:00に出発。6:30に新宿着。7:00のスーパーあずさの自由席の
行列がとても長かったですが、何とかギリギリで座ることが
できました。爆睡から覚めるとそこはもう小淵沢着、時刻は9:58。
ようやく体調を取り戻しました。
・スーパーあずさ
小淵沢駅でお昼ごはん用の駅弁を買って、駅前のレンタカーを
借りました。さすがにお酒臭い人には車は貸せないでしょうが、
何とか大丈夫でした。準備を整えて10:30過ぎくらいにドライブ
に出発。
まずは八ヶ岳高原に向けて北上します。少し走っただけで木々に
囲まれるようになり、濃淡の緑が目に優しいです。八ヶ岳横断
道路を少し走ると真っ赤に塗られた橋があるのですが、その橋の
すぐ横に「清泉寮ブリッジショップ」という名のドライブイン風
のお店がありました。
・清泉寮ブリッジショップ
http://www.keep.or.jp/shisetu/bridge_shop/eat/eat.html
・八ヶ岳横断道路の赤い橋
この時期、本家清泉寮ではソフトクリームの行列が長いのは
もちろんのこと、駐車場に車も泊められないほどに混雑している
ので、このお店は穴場かもしれません。今回は特に並ぶことも
無く、すぐに買うことができました。しっかりとした牛乳の味
がするのに不思議とさっぱりした、美味しいソフトクリーム
でした。
・美味しいソフトクリーム
さて、今回の旅行では多少の山登りを行う予定なのですが、前日
の僕の泥酔の影響で色々なものを忘れ物しています。携帯電話、
登山用のライト、ガスストーブとコッフェル、軍手などなど。
…とまあ、じゃあ一体何を忘れなかったんだ?…と聞きたくなる
ような見事な忘れっぷりです。途中、コンビニでライトや軍手など、
必須アイテムを全て調達しました。お金はかかりましたが、便利
ですねー。
更に先に進みます。清里、野辺山と通り、国道299号線に入り
ます。山道をくねくねと西に進むこと30分、麦草峠に到着しま
した。標高2127m、日本で2番目に高い標高と言われている国道の
峠です。「麦草峠」…大変懐かしいです。おそらく大学2年の
ゴールデンウイークの頃だったと思います。K分君と2人でドライブ
に出かけ、当時僕が乗っていた非力な軽自動車で頑張ってここまで
来たことが思い出されます。
・麦草峠
今回はここからトレッキングを開始するのですが、山小屋に
一泊する予定です。すなわち明日の朝までレンタカーを駐車して
おく必要があるのですが、防犯のため、無料の麦草峠駐車場では
なくちょっと下った場所にある白駒池有料駐車場に停めることに
しました。2日分の駐車料金を払う必要がありましたが、一泊登山
客用の安心できそうな奥まった箇所に誘導され、そこに停めること
ができました。
本日はここから麦草峠まで歩き、峠の北にある「雨池」を往復して
きます。麦草峠まで向かうトレッキングコースは国道の近くを沿って
いるのですが、左右が木々に囲まれていて気持ちの良いコースです。
途中、ハイマツのような標高2000m級の植生も見られました。
・自然豊かなトレッキング
20分ほどで麦草峠に到着。麦草ヒュッテの前の見晴らしの良い
場所で、今朝小淵沢駅で買ってきた駅弁を食べました。My奥さんは
「高原野菜とカツの弁当」、小淵沢の定番、名物駅弁です。僕は
「うまい甲斐」、馬肉の甘露煮が何とも珍しいです。美味しい
駅弁でお腹がいっぱいになり、力が出てきました。
・麦草ヒュッテ
時刻は13:30、ちょっと本格的なトレッキングコースに入り、北上
します。緩やかな起伏を繰り返すこと、歩いて1時間。雨池に到着
しました。木々に囲まれたトレッキングコースを歩いていると、
唐突に木々が切れて先の景色が開けたようになっていて、そこに
雨池はありました。山深い景色の中に忽然と存在するような神秘的
な池…その日本離れしている景観には、感動できるものがあります。
・雨池に至るトレッキングコース
しかしながらこんな見事な景色を目の前に、持ち時間があまり無く、
20分ほど休憩した後、引き返すことになりました。My奥さんが
大変残念がっていました。再び麦草峠まで引き返し、今度は反対側
の山に登り始めます。時刻は15:30。これから山に登るにしては
ちょっと遅い時刻です。
・雨池
少し登って一つ目のピークを越え、二つ目のピークにさしかかり
ました。この登りが延々と続き、とても大変でした。鬱蒼とした
登山道をひたすら登っていると、突如樹林が切れてガレ石ばかりが
積まれている山頂が現れました。「丸山」です。夕方から天候が
悪くなっており、周囲はガスに包まれていました。長居は無用との
ことで、頂上を越えて更に先に進みます。ここからは下る一方。
・丸山山頂
15分ほどで本日の宿泊地である「高見石小屋」にやっと到着しま
した。時刻は16:30。予定よりも大分かかりました。
・高見石小屋
http://www.yatsu-akadake.com/takami-k.html
とりあえず小屋に荷物を置き、再び外に出ました。すぐ横に小屋
の名前にもなっている高見石と呼ばれる岩が積み重なっている
場所があります。この上に登ると良い景色が見えるとのことで、
登ってみることにしました。その岩場はどこに足を出して手を
かけて良いものか、なかなか先に進めません。そんな僕の思案の中、
My奥さんはヒョイヒョイ先に進んでいきます。岩場が得意なの
でしょうか?
そんな高見石の頂上に到着しました。本日ガスが出ているのですが、
時折ガスが切れて、眼下に白駒池が姿を現しました。何という
雄大な景色! 明日の朝、日の出の時にもう一度来てみよう。。。
そう思いながら山小屋に戻りました。
・ガスが切れた瞬間の景観
夕食は牛丼の具のようなすき焼きのような料理でした。ご飯が進み
美味しかったです。登山後の山小屋でのお楽しみはビールなのです
が、ここには何とビールサーバーがあり、生ビールを飲むことが
できました。よく冷えていて大変美味しかったです。こんな山奥で
生ビールを飲めるとは。。。
・山小屋の夕食
さらに特筆すべきは、食堂の飲み物メニューに「どぶろく」とある
ことです。当然注文してみたわけですが、枡の中に置かれたコップに
注いでくれました。その瓶には手書きで「どぶろく」とだけ書かれて
いるシールが瓶に貼ってありました。何ともアヤしいです。思わず
質問してしまいました。「この小屋で作っているんですか?」マスター
の返答は「それはさすがにマズいんで下で買ってきています。」と
いう、微妙な回答。味の方は甘くて重い飲み口ながら、スッキリと
した美味しさでした。なお、「高見石小屋」と「どぶろく」で検索
すると色々と検索結果が引っかかってきます。
・名物(?)のどぶろく
本日のお客さんは合計で15人程度だったと思います。昨年の谷川岳
の時もそうでしたが、お盆時の山小屋は比較的空いているのだと
思います。(富士山や南北中央アルプスなどの高山は混んでいるの
でしょうな。。。)おかげで前々日くらいに今回の旅行を計画した
のですが、問題無く予約ができました。これは余談ですが、明日は
ペンションに泊まるのですが、これはインターネットの宿泊検索
サイトでたまたま見かけて予約ができました。今回の旅行はお盆時
ながら直前にアレンジすることができ、ラッキーケースだったと
思います。
夜は残念ながらガスや雨で星は全く見ることができませんでした。
明日のお天気、大丈夫かしら?
(9/21昼掲載)
起床時刻5:00。My奥さんに起こしてもらいました。前日は準備も
何も出来ていたものではありません。しかも息がお酒臭いとの
こと。大変面目無い…。
6:00に出発。6:30に新宿着。7:00のスーパーあずさの自由席の
行列がとても長かったですが、何とかギリギリで座ることが
できました。爆睡から覚めるとそこはもう小淵沢着、時刻は9:58。
ようやく体調を取り戻しました。
・スーパーあずさ
小淵沢駅でお昼ごはん用の駅弁を買って、駅前のレンタカーを
借りました。さすがにお酒臭い人には車は貸せないでしょうが、
何とか大丈夫でした。準備を整えて10:30過ぎくらいにドライブ
に出発。
まずは八ヶ岳高原に向けて北上します。少し走っただけで木々に
囲まれるようになり、濃淡の緑が目に優しいです。八ヶ岳横断
道路を少し走ると真っ赤に塗られた橋があるのですが、その橋の
すぐ横に「清泉寮ブリッジショップ」という名のドライブイン風
のお店がありました。
・清泉寮ブリッジショップ
http://www.keep.or.jp/shisetu/bridge_shop/eat/eat.html
・八ヶ岳横断道路の赤い橋
この時期、本家清泉寮ではソフトクリームの行列が長いのは
もちろんのこと、駐車場に車も泊められないほどに混雑している
ので、このお店は穴場かもしれません。今回は特に並ぶことも
無く、すぐに買うことができました。しっかりとした牛乳の味
がするのに不思議とさっぱりした、美味しいソフトクリーム
でした。
・美味しいソフトクリーム
さて、今回の旅行では多少の山登りを行う予定なのですが、前日
の僕の泥酔の影響で色々なものを忘れ物しています。携帯電話、
登山用のライト、ガスストーブとコッフェル、軍手などなど。
…とまあ、じゃあ一体何を忘れなかったんだ?…と聞きたくなる
ような見事な忘れっぷりです。途中、コンビニでライトや軍手など、
必須アイテムを全て調達しました。お金はかかりましたが、便利
ですねー。
更に先に進みます。清里、野辺山と通り、国道299号線に入り
ます。山道をくねくねと西に進むこと30分、麦草峠に到着しま
した。標高2127m、日本で2番目に高い標高と言われている国道の
峠です。「麦草峠」…大変懐かしいです。おそらく大学2年の
ゴールデンウイークの頃だったと思います。K分君と2人でドライブ
に出かけ、当時僕が乗っていた非力な軽自動車で頑張ってここまで
来たことが思い出されます。
・麦草峠
今回はここからトレッキングを開始するのですが、山小屋に
一泊する予定です。すなわち明日の朝までレンタカーを駐車して
おく必要があるのですが、防犯のため、無料の麦草峠駐車場では
なくちょっと下った場所にある白駒池有料駐車場に停めることに
しました。2日分の駐車料金を払う必要がありましたが、一泊登山
客用の安心できそうな奥まった箇所に誘導され、そこに停めること
ができました。
本日はここから麦草峠まで歩き、峠の北にある「雨池」を往復して
きます。麦草峠まで向かうトレッキングコースは国道の近くを沿って
いるのですが、左右が木々に囲まれていて気持ちの良いコースです。
途中、ハイマツのような標高2000m級の植生も見られました。
・自然豊かなトレッキング
20分ほどで麦草峠に到着。麦草ヒュッテの前の見晴らしの良い
場所で、今朝小淵沢駅で買ってきた駅弁を食べました。My奥さんは
「高原野菜とカツの弁当」、小淵沢の定番、名物駅弁です。僕は
「うまい甲斐」、馬肉の甘露煮が何とも珍しいです。美味しい
駅弁でお腹がいっぱいになり、力が出てきました。
・麦草ヒュッテ
時刻は13:30、ちょっと本格的なトレッキングコースに入り、北上
します。緩やかな起伏を繰り返すこと、歩いて1時間。雨池に到着
しました。木々に囲まれたトレッキングコースを歩いていると、
唐突に木々が切れて先の景色が開けたようになっていて、そこに
雨池はありました。山深い景色の中に忽然と存在するような神秘的
な池…その日本離れしている景観には、感動できるものがあります。
・雨池に至るトレッキングコース
しかしながらこんな見事な景色を目の前に、持ち時間があまり無く、
20分ほど休憩した後、引き返すことになりました。My奥さんが
大変残念がっていました。再び麦草峠まで引き返し、今度は反対側
の山に登り始めます。時刻は15:30。これから山に登るにしては
ちょっと遅い時刻です。
・雨池
少し登って一つ目のピークを越え、二つ目のピークにさしかかり
ました。この登りが延々と続き、とても大変でした。鬱蒼とした
登山道をひたすら登っていると、突如樹林が切れてガレ石ばかりが
積まれている山頂が現れました。「丸山」です。夕方から天候が
悪くなっており、周囲はガスに包まれていました。長居は無用との
ことで、頂上を越えて更に先に進みます。ここからは下る一方。
・丸山山頂
15分ほどで本日の宿泊地である「高見石小屋」にやっと到着しま
した。時刻は16:30。予定よりも大分かかりました。
・高見石小屋
http://www.yatsu-akadake.com/takami-k.html
とりあえず小屋に荷物を置き、再び外に出ました。すぐ横に小屋
の名前にもなっている高見石と呼ばれる岩が積み重なっている
場所があります。この上に登ると良い景色が見えるとのことで、
登ってみることにしました。その岩場はどこに足を出して手を
かけて良いものか、なかなか先に進めません。そんな僕の思案の中、
My奥さんはヒョイヒョイ先に進んでいきます。岩場が得意なの
でしょうか?
そんな高見石の頂上に到着しました。本日ガスが出ているのですが、
時折ガスが切れて、眼下に白駒池が姿を現しました。何という
雄大な景色! 明日の朝、日の出の時にもう一度来てみよう。。。
そう思いながら山小屋に戻りました。
・ガスが切れた瞬間の景観
夕食は牛丼の具のようなすき焼きのような料理でした。ご飯が進み
美味しかったです。登山後の山小屋でのお楽しみはビールなのです
が、ここには何とビールサーバーがあり、生ビールを飲むことが
できました。よく冷えていて大変美味しかったです。こんな山奥で
生ビールを飲めるとは。。。
・山小屋の夕食
さらに特筆すべきは、食堂の飲み物メニューに「どぶろく」とある
ことです。当然注文してみたわけですが、枡の中に置かれたコップに
注いでくれました。その瓶には手書きで「どぶろく」とだけ書かれて
いるシールが瓶に貼ってありました。何ともアヤしいです。思わず
質問してしまいました。「この小屋で作っているんですか?」マスター
の返答は「それはさすがにマズいんで下で買ってきています。」と
いう、微妙な回答。味の方は甘くて重い飲み口ながら、スッキリと
した美味しさでした。なお、「高見石小屋」と「どぶろく」で検索
すると色々と検索結果が引っかかってきます。
・名物(?)のどぶろく
本日のお客さんは合計で15人程度だったと思います。昨年の谷川岳
の時もそうでしたが、お盆時の山小屋は比較的空いているのだと
思います。(富士山や南北中央アルプスなどの高山は混んでいるの
でしょうな。。。)おかげで前々日くらいに今回の旅行を計画した
のですが、問題無く予約ができました。これは余談ですが、明日は
ペンションに泊まるのですが、これはインターネットの宿泊検索
サイトでたまたま見かけて予約ができました。今回の旅行はお盆時
ながら直前にアレンジすることができ、ラッキーケースだったと
思います。
夜は残念ながらガスや雨で星は全く見ることができませんでした。
明日のお天気、大丈夫かしら?
(9/21昼掲載)